ANA VISA Suicaカード

最終更新日:2017/11/21
ANA VISA Suicaカード
ANA×三井住友VISA×Suica。Suica・PASMOエリア利用のANAマイラーはチャージでお得にポイントが貯まる
ANA VISA Suicaカードは、ANA×三井住友VISAカード×JR東日本が提携して発行するクレジットカードです。

位置づけとしてはANA一般カードのひとつにあたり、Suicaチャージ(入金)でポイントが貯まる唯一のANAカードです。

  • ANA一般カード:搭乗ボーナスマイルが10%貯まる、「ANAカードマイルプラス加盟店」でショッピングをするとボーナスマイルがつく、ANAカードファミリーマイルで家族でマイル合算など
  • 三井住友VISAカード:世界シェア率1位の国際ブランドVISA、ポイントプログラム(ワールドプレゼントポイント)、堅固なセキュリティ、豊富な追加カード・電子マネー(ETC、iD、PiTaPa、銀聯カード)
  • Suica:カード付帯のSuica機能やモバイルSuicaチャージ、オートチャージでポイントが貯まる
  • という、3つの機能が合体しています。

    Suicaオートチャージ可能なエリアはSuicaエリア(首都圏 、仙台・新潟)、PASMOエリア(首都圏の私鉄・地下鉄)に限られているので、それには注意が必要です。
    それ以外のエリアでは、スマホアプリの「モバイルSuica」で簡単にチャージでき、ポイントも貯まります。

    関西圏の方には、市バスや私鉄が割引になる「PiTaPaカード」(年会費・発行手数料無料)もお得です

    以下で詳しく見ていきましょう。

ANA VISA Suicaカードのおすすめポイント

陸・空の旅に使うなら……Suicaチャージでマイル対決! JALカードSuica vs.ANA VISA Suicaカード

ANA VISA Suicaカードは、JALカードSuica等のビューカードと同じくSuicaチャージ・オートチャージでポイントが貯まります。
ただし、ANA VISA SuicaカードとJALカードSuicaでは、貯まるポイントの種類が違います。

  • JALカードSuica(JCB、年会費2,000円+税)等のビューカード:ビューサンクスポイント(ビューカード、有効期限2年)……1,000円ごとに6ポイント
  • ANA VISA Suicaカード(VISA、年会費2,000円+税):ワールドプレゼント(三井住友VISAカード、有効期限2年)……1,000円ごとに1ポイント

見た目では、1,000ポイントで6ポイントも貯まるJALカードSuicaってすごい! となりますよね。

JALカードSuicaはANA VISA Suicaカードと違いビューカード(発行元:JR東日本)のひとつです。ビューカードには、「VIEWプラス」というサービスがあります。

「VIEWプラス」とは、JR東日本が提供する対象商品をビューカードで購入した場合、「ビューサンクスポイント」が3倍貯まるサービスのことです。
普段のお買い物ではビューサンクスポイントではなく、JALマイルが200円ごとに1マイル貯まります。

ビューカード「VIEWプラス」の対象商品

乗車券、特急券、回数券、特別企画乗車券、携帯電話等による「えきねっと」からのライナー券予約、定期券、Suica定期券、Suicaカード、ビューカードによるSuica入金(チャージ)★、オートチャージ★、モバイルSuica、またはSuicaアプリケーション(チャージ、オートチャージ、モバイルSuica特急券、モバイルSuica定期券、モバイルSuicaグリーン券)

以上の商品を購入することで、JALカードSuicaではビューサンクスポイントが3倍貯まるようになっているのです。 
ただ、JAL、ANAの名前を冠するのであれば、ポイント別のマイル移行レートをチェックしておきたいところです

ちなみにJALカードSuica、ANA VISA Suicaカードの搭乗時ボーナスマイルはどちらも10%で変わりません。

Suicaチャージ1,000円でいくらマイルが貯まるか? JALマイル、ANAマイルへの移行レートをチェック!

以下にSuicaに1,000円チャージで貯まるマイルを、JALカードSuicaとANA VISA Suicaカードで比較しました。

JALカードSuicaでは、ビューサンクスポイント600ポイント以上600ポイント単位でJALマイル500マイルに移行できます。

ANA VISA Suicaカードでは、ワールドプレゼント1ポイント以上1ポイント単位でANAマイル5マイルに移行できます。

Suicaチャージ1,000円で貯まるマイルをまとめると以下のようになります。

  • JALカードSuicaでSuica1,000円チャージした場合(通常)
    1,000円Suicaチャージ→6ビューサンクスポイント→5マイル
  • ANA VISA SuicaカードでSuica1,000円チャージした場合(5マイルコース:無料)
    1,000円Suicaチャージ→1ワールドプレゼントポイント→5マイル

……と、通常状態では双方互角ということがわかります。

マイル・ポイントを通常状態の4倍貯める方法

さらに、JALカードSuica、ANA VISA Suicaカードどちらにもマイル・ポイントを通常状態の4倍獲得する方法があるので、次にまとめました。

JALカードSuica:「JALカード特約店」で買い物+「ショッピングマイル・プレミアム(年会費3,000円+税)」入会

JALカードSuicaでは、普段のお買い物ではビューサンクスポイントではなく、直接JALマイルが貯まります。
通常は200円で1マイル貯まりますが、「ショッピングマイル・プレミアム」に登録すると2倍、特約店利用で2倍、あわせると4倍=100円で2マイル貯まるようになります。
「ショッピングマイル・プレミアム」の2倍は、Suicaチャージで貯まるビューサンクスポイントをJALマイルに移行するときにも適用されます。

JALカード特約店(例)
  • ファミリーマート
  • イオン
  • エネオス
  • ウェルシア

ANA VISA Suicaカード:「マイ・ペイすリボ」に登録して少額の手数料を発生させる+10マイルコースに登録(年間移行手数料6,000円+税)+「ANAカードマイルプラス加盟店」で買い物

ANA VISA Suicaカードでは、

ワールドプレゼントを2倍貯める方法

ワールドプレゼントからマイルへ移行するレートを2倍にする方法

ワールドプレゼントとは別に、マイルを5マイルコースと同じ1,000円→5マイル以上貯める方法

の3つがあります。

1でポイントが2倍貯まり、2と3でマイルが2倍になるので、厳密にいうと4倍以上です。
それぞれ見ていきましょう。

1.ワールドプレゼントを2倍貯め、さらに年会費を2,000円→751円(税別)にする方法

三井住友VISAカードの支払いシステムとして、「マイ・ペイすリボ」というものがあります。

「マイ・ペイすリボ」に登録し、年に1回以上「ANA VISA Suica」カードを利用すると、ANA VISA Suicaカードの年会費が751円(税別)になります(手数料が発生しなくてもOK)。
また海外お買い物安心保険に加え、国内のショッピングにも年間100万円の補償がつくようになります(同じく手数料発生不要)。

JALカードSuicaには、国内ショッピング保険はつきません(海外のみ年間最高100万円)

「マイ・ペイすリボ」で手数料0円にする方法はカンタン!

リボ払いでしょ? 怖い!」とお思いの方、私も以前はそうでした。
通常のリボ払いは、利用額とリボ払い設定金額との差額に応じた手数料を毎月(設定金額+手数料)支払わなければなりません。
差額によっては、多額の手数料を支払わなければならなくなり、支払い残高が減らない……! という事態も起こりえます。

しかし、三井住友VISAカードの「マイ・ペイすリボ」は、通常のリボ払いとは少し違います。

  • 支払い設定金額を自由に増額・減額できる
  • 初回支払いに手数料がつかない

そのため、まったく手数料を発生させないことが可能なのです。

公式サイトでも、「マイ・ペイすリボでまったく手数料を払わない場合」が明記されています!

「マイ・ペイすリボ」支払い例

まったく手数料を支払わないためには、リボ払い設定金額をカード利用枠いっぱいまで上げて、一括払いと同じように支払うとよいです。

これだけで年会費が大幅減、海外だけでなく国内の買い物にも補償がつくのは便利でお得です。

しかしひと手間かけることで、あらゆる買い物に毎月2倍のワールドプレゼントが貯まるようになるのです!

「マイ・ペイすリボ」で少額の手数料を発生させ、毎月ポイント2倍を発動させる方法

三井住友VISAカードの「マイ・ペイすリボ」の請求で1円でも手数料が発生すると、請求月にボーナスポイントが通常ポイントと同じ分プレゼントされます。

手数料を発生させるためには、毎月の支払い残高に応じて、リボ払いの設定金額を変更することが必要です。
(計算式が出てくるので面倒に感じますが、一度覚えてしまえばカンタンです)

月の支払い残高は、カード会員限定サイト、スマホアプリ「Vpass」のマイページで確認できます。

「マイ・ペイすリボ」設定金額増額・減額の方法は、申し込み期限(※後述します)までに三井住友VISAカード会員サイト「Vpass」から、もしくは24時間自動音声応答のスマートダイヤル「0120-863724」で「臨時増額/減額」を申し込むことです。

臨時増額は1,000円単位でできますが、臨時減額は1万円単位でしかできません
そこで、最初のリボ払い設定金額は低めにしておくのがセオリーです。

「マイ・ペイすリボ」で1円以上手数料を発生させる計算方法

「マイ・ペイすリボ」は実質年率が15.0%です。15%を年の日数(365日)で割ると、毎日およそ0.04%の手数料がかかることになります。

  • 借入日数が5日の場合(「マイ・ペイすリボ」2回目※の支払い時):0.2%の手数料
  • 借入日数が1ヶ月の場合(「マイ・ペイすリボ」3回目以降の支払い時):1.2%の手数料

手数料を発生させるには、1円をこれらの数字で割った金額以上を支払い残高に残しておけばよいということです。

つまり、「マイ・ペイすリボ」で1円以上手数料を発生させるためには、

  • 2回目支払い時には500円以上
  • 3回目以降は100円以上(※付利単位100円のため)

残高を残す必要がある、となります。

※たとえば3/15日にカード利用して4/10日に初回支払いをした場合、2回目5/10には4/15(今回の締め日)-4/10(前回支払日)=5日間の借入日数に応じた利息がかかります。
ただし、10日が土日で、実際の支払日が翌日以降になった場合、500円より多く支払い残高を残す必要がありますので、気をつけましょう。

また、ANA VISA Suicaカード(15日締め翌月10日支払い)の「マイ・ペイすリボ」増額・減額申し込み期限は以下の通りです。

「マイ・ペイすリボ」増額・減額申し込み期限
支払い口座 申し込み期限
三井住友 お支払い日の2営業日前
【銀行】セブン・ゆうちょ・楽天・住信SBIネット・横浜・北陸・福岡・福島・もみじ
【信用金庫】富士宮・豊田
【農業協同組合】宗像・粕屋・福岡市東部・福岡市・糸島・筑紫・筑前あさくら・にじ・みい・久留米市・三潴町・福岡大城・福岡八女・柳川・南筑後・北九州・直鞍・福岡嘉穂・田川・福岡京築
【信用金庫】岡崎・西尾・兵庫
お支払い日の4営業日前
【銀行】三菱東京UFJ・りそな・埼玉りそな・ジャパンネット・イオン・北海道・青森・荘内・東邦・群馬・常陽・筑波・千葉・東京都民・第四・八十二・静岡・清水・近畿大阪・但馬・広島・山口・阿波・四国・西日本シティ・北九州・北洋・きらやか・仙台・東和・京葉・東日本・神奈川・大光・長野・静岡中央・関西アーバン・みなと・トマト・香川・高知・福岡中央・佐賀共栄・長崎・豊和・南日本
【信用組合】北央・あすか・石巻商工・仙北・秋田県・山形中央・いわき・会津商工・茨城県・那須・あかぎ・ぐんまみらい・江東・中ノ郷・共立・第一勧業・神奈川県医師・横浜幸銀・横浜華銀・小田原第一・新潟縣・新潟鉄道・さくらの街・巻・新潟大栄・糸魚川・山梨県民・都留・成協・大阪協栄・のぞみ・近畿産業・兵庫県医療・笠岡・土佐・とびうめ・長崎県民・佐世保中央・大分県・鹿児島興業・奄美
【銀行】三重・みずほ信託・第三・沖縄海邦
【信用組合】札幌中央・空知商工・十勝・釧路・青森県・古川・北郡・山形第一・熊谷商工・埼玉・房総・銚子商工・君津・全東栄・東京厚生・青和・七島・大東京・警視庁職員・神奈川県歯科医師・興栄・新栄・協栄・三條・塩沢・富山県・福泉・愛知県警察・愛知県中央・岐阜商工・飛騨・益田・滋賀県・大同・大阪貯蓄・中央・大阪府警察・兵庫県警察・兵庫県・淡陽・島根益田・広島市・山口県・香川県・福岡県南部・福岡県中央・佐賀東・長崎三菱・熊本県
お支払い日の5営業日前
【銀行】みずほ・ソニー・七十七・池田泉州・百十四・佐賀・SMBC信託・名古屋・八千代・みちのく・秋田・北都・山形・東北・武蔵野・千葉興業・山梨中央・富山・北國・スルガ・大垣共立・十六・滋賀・京都・山陰合同・中国・伊予・筑邦・十八・親和・肥後・大分・宮崎・鹿児島
【信用金庫】しののめ・足利小山・青木・湘南・平塚・上田・富山・にいかわ・氷見伏木・石動・福井・愛知・豊橋・蒲郡・桑名・京都北都・大阪シティ・永和・播州・尼崎・西兵庫・高松・川之江・高知
【銀行】南都・大正・島根・福井・百五・鳥取・琉球・沖縄 当月4日まで
【信用金庫】高崎・桐生・アイオー・利根郡・館林・北群馬・栃木・鹿沼相互・佐野・大田原・烏山・水戸・結城・埼玉縣・川口・飯能・千葉・銚子・東京ベイ・館山・佐原・横浜・かながわ・川崎・さがみ・中栄・中南・朝日・興産・さわやか・東京シティ・芝・東京東・東栄・亀有・小松川・足立成和・東京三協・西京・西武・城南・昭和・目黒・世田谷・東京・城北・瀧野川・巣鴨・青梅・多摩・新潟・長岡・三条・新発田・柏崎・上越・新井・村上・加茂・甲府・山梨・長野・松本・諏訪・飯田・アルプス中央・高岡・新湊・砺波・のと共栄・北陸・鶴来・興能・敦賀・小浜・越前・関・滋賀中央・長浜・湖東・大阪・大阪厚生・大阪商工・北おおさか・枚方・奈良・大和・奈良中央・新宮・きのくに・神戸・姫路・日新・淡路・但馬・中兵庫・但陽・徳島・観音寺・愛媛・宇和島・東予・幡多・コザ
お支払い日の6営業日前
上記以外 前月20日まで

このようにして1円でも手数料が発生すれば、ワールドプレゼントが2倍になります!

「マイ・ペイすリボ」手数料発生で貯まったポイントは「ボーナスポイント」として加算され、各商品やポイントに移行できるほか、マイルにも1ポイント→3マイルで移行できます(自動移行方式でなく、その都度自分で移行する応募方式です)。

2.ワールドプレゼントからマイルへ移行するレートを2倍にする方法

ANA VISA Suicaカードでは、ワールドプレゼントポイントのマイル移行コースとして、5マイルコースと10マイルコースを選ぶことができます。

5マイルコースは無料、10マイルコースは移行手数料/年が6,000円(税別)かかります。

6,000円というのは高く感じますが、ワールドプレゼントの有効期限2年にあわせ2年ごとに移行すれば、年に必要な手数料は3,000円です。
JALの「ショッピングマイル・プレミアム(年会費3,000円+税)」のように、2倍マイルを貯めるために常に入っておく必要はありません。

3.「ANAカードマイルプラス加盟店」で買い物をすると、ワールドプレゼントとは別にマイルが貯まる(200~100円→1マイル)

またANA VISA SuicaカードにもJALの「JALカード特約店」と同じような「ANAカードマイルプラス加盟店」があり、ワールドプレゼントポイントとは別に200~100円ごとに1マイル貯まるようになっています。

ANAカードマイルプラス加盟店(例)Suicaカード
  • セブンイレブン 200円=1マイル
  • エネオス 100円=1マイル
  • マツモトキヨシ 200円=1マイル~
  • ANA航空券 100円=1マイル

以上を踏まえると、それぞれのカードでマイル・ポイントを4倍(以上)貯めるための年間コストは以下のようになります。

  • JALカードSuica:カード年会費(2,000円)+ショッピングマイル・プレミアム(3,000円)=5,000円(税別)
  • ANA VISA Suicaカード:カード年会費(751円)+10マイルコース(3,000円)+少額の「マイ・ペイすリボ」手数料=3,751+α円(税別)

前提条件:ANAマイルとJALマイルを同一区間で比較してみた

以下では、日本⇔北米エリアの往復マイル数をJALマイル、ANAマイルで比較しています。

ANAマイルの必要マイル数には幅がありますが、これはシーズンごとの違いです。閑散期(L:ローシーズン)、通常期(R:レギュラーシーズン)、繁忙期(H:ハイシーズン)で必要マイル数が変わります。

しかしANAマイルと違って、JALマイルにはシーズンごとの違いがありません。また、特典航空券の片道購入も可能です。

日本⇔北米エリア往復でのJAL、ANA特典航空券必要マイル数比較

航空会社 JAL ANA
エコノミークラス 50,000 40,000~55,000
ビジネスクラス 100,000 75,000~90,000
ファーストクラス 140,000 150,000~165,000

シーズンによってANAマイルの方が得であったりそうでなかったりするほか、ANAマイルではビジネスクラス、JALマイルではファーストクラスがお得なこと以外、ほとんど違いがないことがわかりますね。

ANAマイル1マイルの価値はどのくらい?
ANAマイル1マイルの価値はどのくらいなのでしょうか。ちょっと気になりますよね。
以下に、東京⇔ロサンゼルス間のANA運賃と特典航空券を比較しています(※行きローシーズン、帰りレギュラーシーズンで往復した場合)

特典航空券 運賃 1マイルあたりの価値
エコノミークラス
45,000マイル 約15~17万円 1マイルおよそ3.3~3.7円分
ビジネスクラス
70,000マイル 約50~80万円 1マイルおよそ10~11円
ファーストクラス
150,000マイル 約160~180万円 1マイルおよそ10~12円

エコノミークラスでは1マイルあたり3円ほど、ビジネスクラス以上になると、マイルの価値は1マイル10円以上になることがわかります。

特典航空券以外のANAマイル→航空券の使い道

このほか、貯まったANAマイルを少額単位で航空券に交換する方法があります。

ANA SKYコインへ交換

「ANA SKYコイン」は、ANAホームページで航空券や旅行商品購入に使うことのできるコインです。
ANAマイルから1マイル単位で、1~1.5倍のレートで交換できます(ANA VISA Suicaカードの場合)。

SKYコインのいいところは、マイルの特典航空券で予約がとれない便でも、通常の予約席をとることができる点です。

人気区間や繁忙期では、せっかくマイルを貯めたのに特典航空券の予約席がとれない……! ということがしばしばあります。そのため、思い立ったら旅にでる、ということができません(航空券に交換してあとから出発日を変更することはできます)。

SKYコインは利用したい便に空席があれば航空券購入ができるので、すぐに旅立ちたいときに便利です。

ANA VISA Suicaカードではワールドプレゼントポイントからも1ポイント→3SKYコインに交換できますが、ANAマイルを経由した方がはるかに得です。

  • ワールドプレゼントからANA SKYコインに移行した場合
    1,000円→1ポイント→3コイン
  • ワールドプレゼントからANAマイル経由でANA SKYコインに移行した場合
    1,000円→1ポイント→5マイル→5~7.5コイン

ANAグループのLCC「バニラエア」の特典航空券購入

「バニラエア」はANAグループの格安航空会社(LCC)です。
路線は国内のほか香港、台北、高雄、セブ、ホーチミンなど、現在のところアジアエリアのみです。シーズンや運賃による違いはありません。

成田空港から台北や香港までは片道8,500円、往復17,000マイルです。これはANAでローシーズン搭乗した場合と同じです。

特典航空券の予約席でない座席ならばもっと安く乗ることができるので、バニラエアでマイルを使う必要性はあまりないかもしれません。

入会時・毎年のカード継続時に1,000マイル=カード利用10~20万円分がプレゼントされる

ANA VISA Suicaカードではカード入会・毎年の継続時に1,000マイルが必ずプレゼントされます。

JALカードSuicaではカード入会とショッピングプレミアム入会時に各500マイル、毎年初搭乗時に1,000マイルボーナスがつくのみで、毎年確実にもらえるボーナスがあるわけではありません。

長くカードを使っていくつもりならANA VISA Suicaカードの方がお得です。

ANA VISA Suicaカードで1,000マイル貯めるのは、5マイルコースで20万円、10マイルコースで10万円かかりますから、毎年これだけのお金がプレゼントされているととることができます。

ANA VISA Suicaカードで貯まるワールドプレゼントは交換先が豊富

JALショッピングマイルに比べ、ワールドプレゼントは交換できる各種ポイントが豊富かつ交換単位が小さいのがメリットです。

ただビューサンクスポイントはSuica(電子マネー)に交換でき、「VIEWプラス」で3倍になるため、Suica内でポイントを循環させたい場合は、JALカードSuicaの方がお得です。

JALカードSuicaの交換先

    JALマイル→

  • Amazonギフト券:10,000マイル→10,000円分(還元率0.5%)
  • dポイント:10,000マイル→10,000ポイント(還元率0.5%)
  • Pontaポイント(JMB×Ponta会員限定):3,000マイル~9,000マイル(1,000マイル単位)は1マイル→0.5ポイント(還元率0.25%)、10,000マイル→10,000ポイント(還元率0.5%)
    ビューサンクスポイント→

  • Suica(電子マネー):400ポイント→1,000円分(還元率0.5~1.5%)

ANA VISA Suicaカードの交換先

    ANAマイル→

  • Suica(電子マネー):10,000マイル→10,000円分(還元率0.5%)
  • 楽天Edy:10,000マイル→10,000円分(還元率0.5%)
  • nanacoポイント:10,000マイル→10,000ポイント(還元率0.5%)
    ワールドプレゼント→

  • カードご利用代金にキャッシュバック(充当):200ポイント以上1ポイント単位で1ポイント→3円分(還元率0.3%)
  • 三井住友VISAプリペイドカードへチャージ:200ポイント以上1ポイント単位で1ポイント→5円(上限5万円・還元率0.5%)
  • iDバリュー:200ポイント以上100ポイント単位で1ポイント→5円分(還元率0.5%)
  • Amazonギフト券:200ポイントから100ポイント単位で1ポイント→5円分(還元率0.5%)
  • Tポイント:200ポイントから100ポイント単位で1ポイント→4.5ポイント(還元率0.45%)
  • Pontaポイント:200ポイントから100ポイント単位で1ポイント→4.5ポイント(還元率0.45%)
  • dポイント:200ポイントから100ポイント単位で1ポイント→5ポイント(還元率0.5%)
  • au WALLETポイント:200ポイントから100ポイント単位で1ポイント→5ポイント(還元率0.5%)
  • 楽天スーパーポイント:200ポイントから100ポイント単位で1ポイント→5ポイント(還元率0.5%)
  • ベルメゾンポイント:200ポイントから100ポイント単位で1ポイント→5ポイント(還元率0.5%)
  • Google Playギフトコード:200ポイントから100ポイント単位で1ポイント→5円分(還元率0.5%)
  • ふるさと納税:佐賀県玄海町、長崎県平戸市、宮崎県綾町、島根県浜田市に寄付。1,100ポイント~
  • ……etc.

追加カードや電子マネーがお得!

さらに三井住友VISAカードの追加カードとして、以下のサービスが付帯しています。

  • ETCカード初年度年会費・発行手数料無料。次年度以降も年に1回以上の利用で500円(税別)→無料
  • ポストペイ型電子マネー「iD」年会費・発行手数料無料。カード利用と合算でワールドプレゼントが貯まる
  • Apple Payに登録できる:「iD」マークのあるお店で使える
  • 銀聯カード」主に中国国内で普及しているクレジットカード。ワールドプレゼントポイントが貯まり、1ポイント→5マイルで交換できる。年会費・発行手数料無料。※5年後の更新時1,000円(税別)
  • ポストペイ型電子マネー「PiTaPa」カード入会費・年会費無料。VISAカードで発行すればオートチャージ→カード利用とまとめて支払える

特に注目すべきは、PiTaPaカードです。
PiTaPaカードは「スルッとKANSAI」が展開する交通系ICカードで、関西圏の市バスや私鉄がお得に使えるカードです。

割引になる交通機関は以下の通りです。

大阪市交通局、近畿日本鉄道、阪急電鉄、京阪電車、南海電鉄、阪神電車、京都市バス・地下鉄、京都バス、神戸市地下鉄、山陽電車、神戸電鉄、大阪モノレール、泉北高速鉄道、神戸ポートライナー・六甲ライナー、神戸高速、北大阪急行、能勢電鉄、北神急行電鉄、水間鉄道、嵐電、阪堺電車、阪急バス、阪急田園バス、神鉄バス、京阪バス、京阪京都交通、京都京阪バス、江若交通、神戸市バス、神戸交通振興(シティ・ループ除く)、高槻市交通部、山陽バス、阪神バス、伊丹市交通局、南海バス、近鉄バス、岡山電気軌道・岡電バス、中鉄バス、両備バス、下津井電鉄、静岡鉄道、しずてつジャストライン、三重交通、叡山電鉄

関西圏居住者、もしくは観光した人ならどれかひとつは乗ったことがあるのではないでしょうか?

SuicaでオートチャージできるのはJR東日本エリアに限られていますが、関西圏の人にはPiTaPaカードもかなりおすすめです。
後払い式でANA VISA Suicaカードと紐づいているので、オートチャージ→利用金額とまとめて支払いができます

ANA VISA Suicaカードのデメリット

Suicaチャージ・オートチャージで一律ワールドプレゼントポイントが貯まり、さらに年間コストを抑えてANAマイルを貯めることができるANA VISA Suicaカードですが、いくつか難点があります。
それは、

●家族カードが発行できない(※JALカードSuicaも同様)
●定期券機能がない
「マイ・ペイすリボ」で手数料発生→ポイント2倍を発動させるために、毎月1回リボ払い設定金額を調整する手間がかかる
●旅行傷害保険が心もとない

です。

特に海外・国内旅行傷害保険は自動付帯で最高1,000万円補償されるのですが、対象が死亡・後遺障害に限られています

海外旅行で必要度の高い治療費、賠償責任、携行品損害、救援者費用がまったく補償されないので、これらを補償するためには別のクレジットカードや保険加入を視野に入れる必要があります。

ANA VISA Suicaカードは国内でマイルやポイントを便利に貯めるカードと割り切れば、特に問題はありません。

このクレジットカードのここがGood!

国内外どこでも使えるVISAブランドで、Suicaだけでなく、PiTaPaやiD、Apple Payも便利に使えるカードです。

Suicaチャージでポイントが貯まり、ポイントの交換先も豊富なのがメリットです。
入会時・継続時のボーナスマイルや、ANAカードの加盟店ボーナスマイル、家族でマイル合算(ファミリーマイル)などのサービスも魅力的です。

5マイルコース(無料)と10マイルコース(年間移行手数料6,000円+税)がありますが、2年ごとの移行にすれば差額は3,000円(税別)。
この差をカバーして無料以上の価値を得るためには、
1マイルの価値=3円として1,000マイル、カード利用にして年間10万円以上を使えばいいことになります。
Suicaにチャージしたりお買い物に使っていれば、すぐに達成できる金額です。

年間コストを下げるために、

  • 「マイ・ペイすリボ」に登録して年会費を2,000円→751円(税別)にする
  • マイル移行は2年に1回にする(移行するときのみ10マイルコースに参加)

ことは忘れないようにしましょう。

これさえ守れば、コストを抑えてザクザクマイルが貯められます。

ANA VISA Suicaカードの基本情報

カード名 ANA VISA Suicaカード
必要書類 運転免許証・健康保険証・パスポートなど 本人を確認・証明できるもの
申込資格 18歳以上で安定した収入のある方。またその配偶者の方。(高校生を除く)・ご自宅・ご勤務先に電話連絡が可能な方
ポイント付与率 入会金 無料
年会費 2,100円 提携カード VISA
発行時間 約3週間 担保 不要
保証人 不要 限度額 10万円~80万円
支払い方式 1回払い/2回払い/ボーナス一括払い/リボ払い/分割払い 分割払い
(年率)
12.0~14.5%
リボ払い
(年率)
15.00% キャッシング
(年率)
21.90%
金融機関名 三井住友カード株式会社 住所・所在地 東京都港区海岸1-2-20

ポイントサービス

サービス名称
有効期限
ポイント付与 1,000円=1ポイント
ポイント
レート
マイル換算 100円=1マイル
ポイント
還元率の目安

海外・国内旅行傷害保険
ショッピング保険

付帯条件
海外旅行保険 最大1,000万円
国内旅行保険 最大1,000万円
ショッピング保険 年間100万円