電力自由化で共通ポイントが貯まる!

最終更新日:2017/09/22
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2016年4月から、電力自由化が始まりました。

これまで、関東圏に住んでいる人は東京電力から、関西に住んでいる人は関西電力から電気を引いていたのが、電力自由化によって、各自が自分でどこから電気を買うかが選べるようになりました。

電力会社側からすると、自社のサービスに魅力がなければ、顧客は別の電力会社に流れてしまうので、この先サービスの激しい競争、顧客の奪い合いが想像されます。

そのなかで、クレジットカードの利用でも貯めることができる共通ポイントを導入する電力会社が出てきました。今回はそのことについて書いてみたいと思います。

そもそも、電力自由化って一体何?電力自由化のメリット・デメリット

そもそも、電力自由化って一体何でしょうか。
電力自由化によって、利用者・消費者にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

従来、電力自由化になる前までは、住んでいる地域によって電気が引かれる会社は自動的に決まっていました。
市場競争を導入したことで、各社サービス内容は異なりますが、魅力的な電気料金プランを用意しているので、私たちにとっては、自分の生活によりマッチした電気料金プランを導入でき電気代(電気料金)が安くなり節約できる(電気代節約)などのメリットがあります。

ほかにも電気使用量(電気消費量)がスマートフォン(スマホ)やパソコンから確認できるサービス、設定した電気使用量を超えた場合に使いすぎをメールでお知らせしてくれるサービス、これから紹介するように共通ポイントが貯まるサービスなどが利用できるので、ポイントを貯めたい方にとっては「ポイントを貯める」という基準から電力会社を選ぶことができ、これまでただ支払うだけだった電力の利用でポイントが貯められてお得です。

原子力発電以外の電力を選ぶことも可能

東日本大震災以降、原子力発電に対する注目が一気に高まり、脱原発・原子力発電に反対するデモ活動も全国で繰り広げられました。

電力自由化により、たとえば「原子力発電の電気は使いたくない」という人は、非原子力発電(太陽光発電や水力発電、風力発電やソーラー発電など)の電力も選択することもできます。

電力会社の競争が白熱・クレジットカードでも貯められる共通ポイントが介入

では、そんな電力自由化で共通ポイントが貯まるとは、一体どういうことなのでしょうか。

東京電力はPontaポイントかTポイントを選択可能

たとえば、東京電力はローソンをはじめとする全国に10万店あるPontaポイント加盟店舗で利用できるPontaポイント、Tsutayaやファミリーマートをはじめとして全国に43万店あるといわれる加盟店で利用できるTポイントと提携しています。

東京電力が指定した料金プランと契約すれば、電気料金1,000円(消費税・再生可能エネルギー発電促進賦課金、延滞利息などは除く)につき、5ポイントが貯まります。利用にあたっては会員登録が必要です。

また、Webからの申し込みで500ポイントがもらえます。

もともと共通ポイントが貯まりやすいクレジットカードを持っていれば、電気代の支払い・電気使用の両方でポイントが貯まるので、非常にお得です。

年会費:永久無料(※最初のみ、JAL ICカード発行手数料500円が必要です)

Pontaポイントがお得に貯まるクレジットカードといえばこれ!ローソンでは提示で100円につき1ポイント、さらに来店ポイントももらえておトク!


年会費:永年無料

Tポイントをファミリーマートで貯めたい方はこちら!公共料金の支払いでもTポイントがもらえる、非常にお得なクレジットカード。

東京ガスは貯まったポイントが交換できる共通ポイントが豊富

また、東京ガスは電気料金1,000円につき15ポイント(パッチョポイント)が貯まります。

貯まったポイントはPontaポイント、楽天スーパーポイント、Tポイント、WAONポイント、dポイントとの交換が可能なので、非常にお得感のあるサービスです。

ふだん自分がどこで頻繁にクレジットカードを利用するかによって、交換するポイント先を変更できます。

年会費:永年無料

★普段からよくイオンでお買い物するなら、イオンで使えるWAONポイントが貯まるイオンカードがおすすめ。

「貯めたいポイント」から電力会社を決定できる

電力自由化となった今、「共通ポイントを貯めたい」という理由で提携している提携電力会社を探し、そこから電力を引くことができるのです。

まだ具体的な動きがは出ていませんが、docomoが参入した共通ポイントであるdポイント、楽天スーパーポイントと電力会社との提携も今後気になるところです。

ほかにも入会特典で共通ポイントがもらえるなどの特典もチェックポイント

ソフトバンクの提供する「ソフトバンク電気」なら1000円につき5ポイント(Tポイント)貯まります。

さらに関東エリア限定でTポイントがもらえる入会キャンペーンや、スマートフォン(スマホ)代あるいはネット代から毎月200円割り引いてくれるなどの特典があります。

共通ポイントを貯めたい方は、電力乗り換え時にお得になるポイントもチェックしましょう。

他業界からの電力事業参入もあり、共通ポイントによる競争は激化が予想される

電力自由化により、電力会社・ガス会社以外にも他業種から新たに電力事業に参入する企業も出てきました。

これらの企業は新電力と呼ばれ、共通ポイント関連企業としては流通大手のイオンリテール(イオンカード)や楽天(楽天Energy、楽天カード)が動き出しています。

イオンカードであればWAONポイント、楽天カードであれば楽天スーパーポイントが貯められるので、今後の動向が気になるところです。

たとえば楽天市場で楽天カードを使って買い物をするとポイント還元率が1%から2倍の2%にアップするのと同様、楽天グループが提供する電力を楽天カードで支払うことでポイントが多くもらえるなど優待特典が付帯する可能性も考えられなくはありません。
今後の動きに注目が集まります。

実際に現在、楽天Energyが小規模施設や一般家庭向けに提供する「まちでんき」ではサービスを契約・利用すると楽天の提供するサービス(楽天martやRakuten kobo)で価格割引クーポンが受けられ、セットでお得になるサービスを展開しています。

楽天カードは年会費無料なので、先を見越して1枚持っていても悪くはありません。
還元率が常時1%、入会キャンペーンも太っ腹なので、おすすめです。

年会費:永年無料

★買い物だけじゃない!楽天グループ内のさまざまなサービスで楽天スーパーポイントがお得に貯められる楽天カード。

またJXエネルギーは、提供する「ENEOSでんき」をENEOSカードで支払うと、ENEOSカードの通常の特典に加えてガソリン・灯油・軽油代をリッターあたり従来料金から1円安くなるキャッシュバックサービス、ENEOSカード割引サービス(割引特典)を始めました。

車をよく利用する方であれば、うれしいサービスですね。

クレジットカードと電力支払いの両方でポイントを賢く貯める

知らなきゃ損!公共料金のクレジットカード払いをおすすめする3つの理由でも詳しく書いていますが、電気料金・携帯電話利用料金など、月々の固定費の支払いは、クレジットカードで払うのが絶対におトク。

なぜなら、クレジットカード払いすることでクレジットカードのポイントが貯まるからです。

さらに電力利用でポイントが貯まるなら、
電気料金支払い・電力利用の両方でポイントの2重取りができるのです。

まとめ:各電力会社のポイント争いが予想されるので、今後の動きに注目

電力自由化はまだ始まったばかりです。
特に手続きをしなければ、電力自由化前に利用していた電気会社をそのまま引き継ぐかたちでの利用となります。

ただ、選べる自由があるわけなので、今後口コミやサービス次第で、電力会社を乗り越える人も増えてくるでしょう。共通ポイントは電子マネーとして利用もできるので、電気だけでなくさまざまな分野を巻き込んでの共通ポイント競争が予測されます。
今後も動向が見逃せません。

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