ANAダイナースカード

最終更新日:2017/11/18
ANAダイナースカード
ANAゴールドカードのマイルサービス、ダイナースカードの食&旅のサービスが合体したカード。
ANAダイナースカードは、ANAゴールドカードのひとつとしてのマイルサービス、ダイナースカードのグルメ、トラベルサービスが合体したカードです。

年会費は27,000円(税別)、申込可能な年齢はダイナースクラブカードと同じ27歳以上が目安です。

本家ダイナースカード(年会費22,000円+税)より一段階上の旅行傷害保険、ANAゴールドカードに付帯する充実のマイルサービスが魅力です。

今回は、主に旅行傷害保険とマイルレートについて、
  • ANAダイナースカードとダイナースクラブカード
  • 同じANAゴールドカードに属するANA JCBワイドゴールドカード、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
を比較しました。

ANAダイナースカードのおすすめポイント

自動付帯する充実の海外・国内旅行傷害保険

海外旅行傷害保険については、救援者費用が100万円アップする以外、本家ダイナースクラブカードと変わりません。

海外旅行傷害保険(〇…自動付帯、△…利用付帯)

カード ダイナースクラブカード ANAダイナースカード
死亡・後遺障害 最高1億円(〇5,000万円+△5,000万円)
傷害・疾病治療費用 〇300万円
賠償責任 〇1億円
携行品損害 ○一旅行中50万円(年間100万円)
救援者費用 〇300万円 〇400万円

ただ国内旅行傷害保険については、ANAダイナースカードの場合自動付帯することが大きな特徴です。
自動付帯とは、カード会員であるというだけで保険が付くということです。カード本体を旅行に携行していなくても補償されます。

国内旅行傷害保険で保険金が支払われる場合は、

  • 公共交通機関利用時の事故
  • 宿泊中の火災や爆発による怪我
  • 宿泊を伴う募集型企画旅行(パッケージツアー)参加中の事故

です。

ダイナースクラブカードの場合、国内旅行傷害保険はあらかじめ公共交通乗用具や宿泊、ツアー代金などをカード払いしなければ付帯しない「利用付帯」です。

国内旅行傷害保険(〇…自動付帯、△…利用付帯)

カード ダイナースクラブカード ANAダイナースカード
死亡・後遺障害 △最高1億円 最高1億円(〇5,000万円+△5,000万円)
入院 △日額5,000円 ○日額10,000円
手術 △5万円・10万円・20万円 ○10万円・20万円・40万円
通院 △日額3,000円 ○日額3,000円

ちょっとした国内旅行で思わぬ事故に遭うこともあります。何かあったときのためにカードの自動付帯が使えれば安心ですよね。

また、以下に同じANAゴールドカードシリーズであるANA JCBワイドゴールドカード、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの補償内容も比較として載せました。

カード ANA VISAワイドゴールドカード ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
年会費 14,000円(税別) 31,000円(税別)

海外旅行傷害保険(〇…自動付帯、△…利用付帯)

死亡・後遺障害 最高1億円(〇5,000万円+△5,000万円) 最高1億円(〇5,000万円+△5,000万円)
傷害・疾病治療費用 ○300万円 最高300円(〇200万円+△100万円)
賠償責任 ○1億円 〇4,000万円
携行品損害 ○一旅行中50万円(年間100万円) ○一旅行中50万円(年間100万円)
救援者費用 〇400万円 最高400円(〇300万円+△100万円)

国内旅行傷害保険(〇…自動付帯、△…利用付帯)

死亡・後遺障害 ○5,000万円 △5,000万円
入院 ○日額5,000円 なし
手術 ○入院日額の10倍・20倍・40倍 なし
通院 ○日額2,000円 なし

他のANAゴールドカードと比べても、ANAダイナースカードは高水準でバランスがとれていることがわかります。

ただしANA JCBワイドゴールド、ANAアメックスゴールドと違って、ANAダイナースカードには家族特約はありません
小さな子供も一緒に連れていきたいときは、他のカードを選ぶか別途旅行傷害保険に加入しましょう。

リワードポイントからの移行でANAマイルが実質無期限に貯められる

ダイナースクラブのポイントサービスは、リワードポイントです。100円ごとに1ポイント貯まり、有効期限は無期限です。

ANAダイナースカードでも、基本的にこちらのポイントが貯まります。

マイル移行レートは1ポイント→1マイルで、移行手数料は無料です。
本来有効期限3年のANAマイルが、リワードポイントによって実質無期限で貯められるのは、ANAダイナースカードの大きなメリットです。
また本家ダイナースクラブカードは、同じように100円ごとにリワードポイントが貯まってマイル移行できますが、マイル移行のために「ダイナースグローバルマイレージ(年間参加料6,000円+税)」に加入する必要があります。

年間コストを考えればANAダイナースカードの方が1,000円(税別)お得ですね。

ただダイナースグローバルマイレージでは、ANAを含む5つの提携航空会社のマイルに交換できるため、移行先を豊富にもちたい場合はダイナースクラブカードもおすすめです。

以下では、ANAダイナースカードと他のANAゴールドカードシリーズを比較しています。

ANAダイナースカード ANA JCBワイドゴールドカード ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
100円ごとに1リワードポイント 1,000円ごとに1 Oki Dokiポイント 100円ごとに1メンバーシップ・リワード・ポイント
無期限 2年間 3年間
1ポイント→1マイル 1ポイント→10マイル 1ポイント→1マイル

マイルレートについては各社ほとんど変わりがないですね。

ほかに、リワードポイントを直接1,000ポイントを1,200コイン(1.2倍)でANAスカイコインに移行することもできます。
ただしポイント→ANAマイル→ANA SKYコイン移行も可能で、20,000マイル以上移行でレートが1.3~1.6倍になりますから、マイル経由するかどうかはそのときどきで考えましょう。

ANAマイル→ANA SKYコインへの移行パターン
  • ~9,999マイル:1倍(~9,999コイン)
  • 10,000マイル:1.2倍(12,000コイン)
  • 20,000マイル:1.3倍(26,000コイン)
  • 30,000マイル:1.4倍(42,000コイン)
  • 40,000マイル:1.5倍(60,000コイン)
  • 50,000~200,000マイル:1.6倍(80,000~320,000コイン)

ANA SKYコインとは、マイルで交換する特典航空券と違い、航空券やツアーの支払いに10コイン(=10円分)から使えるコインのことです。購入した航空券でフライトマイルも貯まります。

マイルの特典航空券では、人気区間やハイシーズン(大型連休など利用者が多いシーズン)には予約席が埋まってしまい、予約できないことがしばしばあります。そのため、思い立ったら旅、ということがなかなかできないのです(先に特典航空券に交換しておいて、あとから出発日を変更することは可能です)。
しかしANAスカイコインは利用したい便に空席がありさえすれば支払いができるので、早々に旅行日を決めておかなくても、さっと予約をとって飛行機に乗ることができます。

ANAゴールドカードの共通サービスでマイルががっつり貯まる

また、ANAダイナースカードで貯まるのはリワードポイントだけではありません。
ANAゴールドカードシリーズならではのボーナスマイルやマイルサービスがたくさんあります。
以下にまとめました。

ANAゴールドカードの共通サービス
  • 入会・毎年の継続時ボーナスマイル:2,000マイル
  • 搭乗時ボーナスマイル:25%
  • ファミリーマイル:家族でマイルを合算
  • ANAカードマイルプラス:加盟店でカード利用すると、100円または200円につき1マイルボーナスされるサービス。加盟店にはスターバックス(200円、もしくは100円=1マイル)、セブンイレブン(200円=1マイル)、ENEOS(100円=1マイル)、大丸、高島屋、阪急、阪神などで200円=1~2マイルなどがある
  • 楽天Edyチャージ&利用でマイル二重取り(※チャージでマイルが貯まるのはANA JCBワイドゴールド、ANAダイナースカード、ANAプレミアムカード各種のみ。ANA VISAワイドゴールドやANAアメックスゴールドにはなし)

特に毎年の継続特典で2,000マイルがもらえるのは、JALカードにはない特徴です(JALカードは毎年の初回搭乗時のみ)。
ANAダイナースカードで2,000マイル貯めるには20万円必要ですから、毎年これだけのカード利用分マイルがプレゼントされることになるのです。

ダイナースクラブカードのエグゼクティブ・サービスはそのまま

ダイナースクラブは世界初のT&E(Travel&Entertainment)カードとして、様々な食、旅、エンタメのサービスを提供しています。
ANAダイナースカードでももちろん使えます。
ダイナースクラブカードのエグゼクティブ・サービスについては、ダイナースクラブカードのページでまとめています。

ANAダイナースカードの審査基準

ANAダイナースカードは、ダイナースクラブカードと同等の審査基準と見てよいでしょう。
申込可能な年齢の目安は27歳以上と高いですが、本家ダイナースクラブカードと同じく門戸を広げる傾向にあるようです。
以前は勤続年数10年以上などの条件がありましたが、今では申込時に自営業、主婦、無職、アルバイト・パート、学生も選べます。
怖がらないで申し込んでみましょう。

ANAダイナースカードの基本情報

カード名 ANAダイナースカード
必要書類 運転免許証・健康保険証・パスポートなど 本人を確認・証明できるもの
申込資格 ダイナースクラブカードの所定の審査がございます。
ポイント付与率 入会金 無料
年会費 27,000円(税抜) 提携カード ダイナース
発行時間 最短3営業日 担保 不要
保証人 不要 限度額
支払い方式 1回払い、ボーナス一括払い、リボルビング払い 分割払い
(年率)
リボ払い
(年率)
キャッシング
(年率)
金融機関名 三井住友トラストクラブ株式会社 住所・所在地 東京都中央区晴海一丁目8番10号 トリトンスクエアX棟

ポイントサービス

サービス名称 ダイナースクラブ リワードポイント
有効期限 無期限
ポイント付与 100円=1ポイント
ポイント
レート
マイル換算 1ポイント→1マイル
ポイント
還元率の目安
2%

海外・国内旅行傷害保険
ショッピング保険

付帯条件 海外(自動・利用で補償異なる)/国内(自動・利用で補償異なる)
海外旅行保険 ●自動付帯
傷害死亡・後遺傷害 最高5,000万円 傷害・疾病治療費用 最高300万円 賠償責任 最高1億円 救援者費用 最高400万円 携行品損害 最高50万円
●利用付帯
傷害死亡・後遺傷害 最高5,000万円
国内旅行保険 ●自動付帯
死亡・後遺障害 最高5,000万円 入院費用 10,000円/1日 手術費用 最高40万円 通院費用 3,000円/1日
●利用付帯
死亡・後遺障害 最高5,000万円
ショッピング保険 最高500万円