クレジットカードのキャッシングはこわくない? クレジットカード借り入れのメリット・デメリット

最終更新日:2017/09/26
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「今すぐまとまった現金が必要!」というとき、あなたならどうしますか?

消費者金融にはちょっと抵抗があるし、銀行のカードローンに申し込むには時間と手間がかかってしまう…でも今すぐに現金が必要!そんなとき、クレジットカードのキャッシングが便利です。

実はクレジットカードには、小口の即日融資ができるキャッシング機能が付帯しています。

利用限度額が設定されており、設定されている額以上の借り入れはできないようになっているので、返済できないような大金を借り入れてしまうということはまずないように感じますが、「お金を借りる」ということへの不安がありますよね。

クレジットカードキャッシングのメリットやデメリットについて、みていきましょう。

クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」がある

まず、最初に理解しておきたいのが、クレジットカードにはショッピング枠キャッシング枠があるということ。

それぞれに利用できる利用可能枠(利用限度額)が設定されています。

クレジットカードのショッピング枠

クレジットカードを使って買い物や支払いをする際の利用限度額です。
たとえば、ショッピングの利用限度額が50万円のクレジットカードなら、一ヶ月の利用が50万円までは可能だということです。

クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードを利用してお金を借りる際の利用限度額です。
ショッピング枠と同様、たとえば利用限度額が20万円のクレジットカードなら、1ヶ月20万円までは借り入れが可能です。

大半のクレジットカードは、ショッピング枠のなかにキャッシング枠がある

総利用枠=キャッシング枠やショッピング枠をあわせた、そのクレジットカードで利用できる総額

としているクレジットカードがほとんであり、その場合、ショッピング枠のなかにキャッシング枠が含まれます。

もし、利用限度額を超えてしまったらどうなる?

ちなみに、余談ですがもしショッピング利用限度額を超えているのにクレジットカードを利用してしまった場合、何が起こるのでしょうか。

クレジットカードでの支払いは、ポイントがためられたり、現金を持ち歩く必要がなかったりとメリットがあります。普段のお買い物はもちろん、電気代や家賃もクレジットカードで支払う、という方もなかにはいらっしゃるでしょう。

しかし、1ヵ月の利用限度額を超えてしまうと、そのクレジットカードの利用ができなくなってしまいます

限度額と、自分がクレジットカードでいくらぐらい利用しているかを頭に入れておけば、問題を未然に防ぐことができます。

どうしてもお金が必要…クレジットカードキャッシングのメリットとは

さて、前置きが長くなってしまいましたが、どうしても現金が必要なとき、クレジットカードキャッシングを利用するメリットはあるのでしょうか。

最初に断っておきますが、クレジットカードといえどもキャッシング(つまり借金)をしていることには変わりはありません。

確かにクレジットカードのキャッシング機能は便利なものですが、どうしても事情があって現金が必要になりキャッシングをする場合でも、しっかり危機意識と管理意識を持った上で利用と思います。

それでは、早速みていきましょう。

クレジットカードにすでにキャッシングが付帯しているので、審査の必要がない

うえでも述べたように、クレジットカードのキャッシング枠は、すでにクレジットカードの機能のなかに含まれていることがほとんどです。

つまりキャッシングを利用するにあたって、改めてそのための審査に申し込む必要がなく、限度額内であれば即日でキャッシングできます。

メリット1:ATMで手軽に現金を引き出すことができる

キャッシング方法はいたって簡単で、全国の提携ATMで引き出すことができます。
ATM手数料が発生する点だけ、注意してください。

たとえば…

クレジットカード 金融機関 コンビニ
三井住友VISAカード 三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、、三井住友信託、全国の信用金庫、ゆうちょ銀行、イオン銀行 セブン銀行
楽天カード 三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、郵貯銀行、イオン銀行 セブン銀行、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、サークルKサンクス、デイリーヤマザキ、ポプラ、スリーエフほか
ライフカード イオン銀行、東京スター銀行、千葉銀行など各地方銀行
※詳しくは公式ホームページでご確認ください
セブン銀行、ローソン、E-net(ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、スリーエフ、デイリーヤマザキ、ポプラなど)
イオンカード 三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行、各地方銀行
詳しくは公式ホームページでご確認ください
E-net(ファミリーマート、セイコーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、サークルKサンクス)、ローソン
JCBカード

三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行、農業協同組合、労働金庫、各地方銀行
詳しくは公式ホームページでご確認ください
セブンイレブン、ローソン、E-net(ファミリーマート、セイコーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、サークルKサンクス)

メリット2:海外でキャッシングができる上、外貨両替手数料が安くなる

海外旅行の記事でも書いているように、海外旅行にクレジットカードを1枚持参すると非常に便利ですが、現地でもクレジットカードのキャッシングを使って現金を手にすることができます
わずらわしい換金の必要がないので、便利ですが、便利なだけではなく、実は値段的にもそちらのほうがお得なのです。

海外を訪れた際、当然ですが現地のお金を持つ必要があります。
空港や銀行で両替が可能ですが、両替手数料が発生します。たとえば、1米ドルあたり銀行では2~4円の手数料が発生し、決して安いとはいえません。

この点、クレジットカードのキャッシングを利用すると、1年間でもその利率は18%。10万円を現地のお金に換金したとしても、翌月に支払うとしたら支払う額はたった1500円です。

【計算式:換金分10万円×金利18%=18,000円
これは1年間の利率になるので、12ヶ月で割った18,000円÷12ヶ月=1,500円】

少し高いように感じてしまいますが、たとえば1ドル=110円として、3円の手数料を上乗せして計算すると、手数料分として2,640円は損しています。

つまり、現地で日本円を両替するよりも、クレジットカードのキャッシングを利用するほうが、支払うべきお金が安く、お得です。

ただし、ATMの利用手数料がかかる(ATM手数料:提携先や借りる金額によるが1回につき200円前後)点だけ注意が必要です。

メリット3:利用可能枠(限度額)の範囲内であれば、繰り返し現金の借り入れができる

利用可能枠(限度額)の範囲内であれば、1ヵ月のうちに何度も繰り返し借り入れをすることができます。

限度額や返済方法…クレジットカードキャッシングのデメリットはある?

では、クレジットカードキャッシングのデメリットはあるのでしょうか。
あるとしたら、どんな点なのでしょうか。

キャッシング枠の金額(キャッシング利用限度額)は自分では決められず、審査によって決まる

ショッピング枠にせよキャッシング枠にせよ、利用限度額はクレジットカードによって異なります
また、クレジットカードごとに統一されているというものでもなく、クレジットカード入会時に、申し込み情報をもとに審査によって決定されています。

たとえば「キャッシング枠50万円」で希望・申請しても、その人の年齢や属性、これまでのクレジットカード利用履歴、他社借り入れ状況などから総合的に枠として何円を設定するかを判断されているのです。
クレジットカードの入会審査については、こちらの記事で詳しく書いています。

学生やこれまでクレジットカードの利用履歴がなく、初めてクレジットカードを持つ方であれば、低めに設定されていることも多いようですが、利用限度額としては大体20万~30万円となっていることが多いようです。

クレジットカードのキャッシングを利用するにあたり、
まずはクレジットカードの入会審査自体に合格する必要があります。
クレジットカードの審査が不安という方におすすめなのが、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下であり消費者金融であるアコムが発行しているアコムACマスターカードです。

消費者金融系というだけありクレジットカードの審査基準とは異なるため、クレジットカード会社の入会審査に落ちてしまった方でも再度チャレンジしやすいと評判です。

年会費:永年無料

★クレジットカード会社とは異なる審査基準のクレジットカード。

アコムACマスターカードは「ショッピング専用」と「キャッシング機能つき」の2種類から選択可能ですが、最初からキャッシングのみが目的の場合は、キャッシング専用のカードローンであるアコムがおすすめです。


クレジットカードのサービスであるポイント還元サービスはキャッシングでは受けられない

クレジットカード決済をするとポイントが貯まり、貯まったポイントを商品券や商品と交換したりキャッシュバックしたりできるポイントサービスですが、キャッシングに関してはこのサービスは付帯しません。

たとえば、年会費無料・楽天カードの例で見てみましょう。

20万円のバッグを還元率1%の楽天カードで購入した際、利用した金額に対してクレジットカード会社からポイントが1%還元され、2,000円相当のポイントがもらえます。

しかし、楽天カードで20万円キャッシングしても、ポイントは1ポイントもらえません。

キャッシングするにもどうしてもポイントを貯めたい、という方は同じ楽天グループである楽天銀行が発行している「楽天銀行スーパーローン」であれば、入会して利用すると最大31,000ポイントがもらえます(2016年5月現在)。

キャッシング専用ではないので、限度額はそこまで高くない。たくさん利用したい人はカードローンがおすすめ

2010年に実施された総量規制によって、年収の3分の1を上回る借り入れはできなくなりました。

総量規制については、こちらの記事で詳しく書いています。

それでも、年収の3分の1以内であれば、借り入れが可能です。

たとえば年収が300万円の場合、クレジットカードのキャッシングやカードローンなど合わせて法律上では100万円までの借り入れ可能です。

しかし、お伝えしたようにクレジットカードのキャッシング枠はたいていの場合20万円~30万円に設定されているので、そもそもキャッシング目的の場合は、クレジットカードのキャッシング枠だと限度額が少なく、別の方法でお金を借りなければならないこかもしれません。
であれば、当初からカードローンを利用するほうが賢いやり方かもしれません。

実は銀行カードローンのほうが、借入れの金利が安い?!

さて、キャッシング利用による金利手数料も気になるところです。
クレジットカードによって異なりますが、多くのカードは実質年率18%に設定してあることがほとんどです。

しかし、銀行カードローンだと高くても実質年率14.6%となっており、実は銀行カードローンのほうが金利は安いのです。この点、クレジットカードのキャッシング金利はデメリットだといえます。

50万円を借り、1年かけて返済した場合の総額
A社のクレジットカード(実質年率18%) 59万円
銀行カードローン・バンクイック(実質年率14.6%) 57万3,000円…1万7,000円お得!
消費者金融・アコム(実質年率18%) 59万円

※金利を単純計算した場合です。

消費者金融のカードローンであれば、上限は18%となっており、クレジットカードのキャッシングと似たような利率です。

年会費:無料

★安心の三菱東京UFJ銀行が発行する銀行カードローン・バンクイック。金利も安く、安心できる。

キャッシングが必要ない場合は、キャッシング枠をゼロ円にして審査申請も可能

さて、クレジットカードを利用する方のなかには「ショッピング機能のみ利用したいから、キャッシング枠は要らない」という人もいます。

キャッシングを利用しなければ問題ないので、特に抵抗がない方はそのまま放置しておいて大丈夫です。

しかし、キャッシングに対してネガティブなイメージがある方は、キャッシング機能自体をクレジットカードから完全になくしてしまい、キャッシングをできなくすることも可能です。

また、防犯の点からも、キャッシング枠を0円にしておけば万が一盗難に遭った際も安心です。

ただ、世の中に「絶対」といえることは存在しません。
どうしても現金が必要なときに持ち合わせがなく、クレジットカードのキャッシングがあったおかげで助かった…そんな状況に遭遇する可能性もあるので、キャッシングに抵抗がある方でもキャッシング枠はそのままにしておき、利用だけはしないというスタンスでもいいのではないかというのが個人的な意見です。

クレジットカードを新規に作る前であれば、申請時にキャッシング枠を0円にすればOKですし、すでに持っているクレジットカードのキャッシング枠を0円にしたい場合は、クレジットカード会社に電話をかけてその旨を伝えれば、0円にしてくれます。

クレジットカードの入会審査が不安な方は、あえてキャッシング枠0円で申請を

過去にクレジットカード入会審査に落ちた方や審査が不安な方は、キャッシング枠を0円にして申請することで、審査に合格しやすくなるといわれています。

過去にクレジットカードやローンなどの支払い遅延などの問題があったり、収入が少なかったり、非正規雇用だったりした場合、クレジットカード入会審査としては支払い能力という点でネガティブな判断が下される可能性が大きくなります。

ここでキャッシング枠を高額にして入会申し込みすると、「お金に困っているのかも」とさらにネガティブな捉え方をされてしまいかねません。

利用限度額はクレジットカードを持ってからの変更が可能です。まずは0円で申請することをおすすめします。

まとめ:小額融資を受けたいなら、クレジットカードキャッシングは便利。「お金を借りている」という自覚をしっかり持つこと

クレジットカードキャッシングのメリット・デメリットについてみてきました。
小額融資であれば、クレジットカードキャッシングは審査もなく、コンビニや銀行ATMでキャッシングができ、便利です。
ただし、どこでキャッシングをするにせよ、「お金を借りている」という自覚をしっかり持ち、計画的な利用、そして返済をするようにしましょう。

そうしないと、個人信用情報機関の個人信用情報に傷がつき、将来的にクレジットカードが作れなくなってしまう恐れも出てきます。

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