仕組みをきちんと理解すればお得?!リボ払い専用カードから選ぶおすすめのクレジットカード

最終更新日:2020/04/07
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クレジットカードの支払い方法には1回払い、2回払い、リボ払い、分割払い、ボーナス一括払いがあります。

海外のカードはリボ払いが基本で、1回払いができるクレジットカードはごく一部に限られて、しかも1回払い専用のクレジットカードです。日本のクレジットカードほど豊富な支払回数を選ぶことはできません。

その中でリボ払いはカード会員にとっては手数料負担が大きいので、おすすめできない支払い方法として紹介されていることが多いのですが、実は使い方しだいで最もお得な支払方法にもなります。

今回はリボ払い専用のクレジットカードのお得なサービスと、リボ払いの賢い使い方をご紹介します。

リボ払いの種類としくみ

同じリボ払いでもいくつか種類があり、それぞれ金利手数料負担の度合いが違います。まずはリボ払いのしくみをよく理解しましょう。

リボ払いは正確にはリボルビング支払いと言います。「リボルビング」には「回転する」という意味がありますが、その支払い方法が一定の金額で回っているように感じるためリボルビング支払いという名称になりました。リボ払いは毎月の支払い額を指定することで、支払いやすくなるしくみです。

リボ払いには定額コースと定率コースの2種類の支払いコースがあります。この二つの違いを具体的に解説します。

10万円の利用を毎月1万円で年12%(月1%)の手数料率で支払うとします。

定額リボルビング方式

毎月の支払金額は手数料を含めて10,000円になります。この10,000円の中に元金と手数料が含まれます。

○1回目…10,000円=元金9,000円+手数料1,000円
○2回目…10,000円=元金9,090円+手数料910円

「元金」は残高に充当される金額です。1回目の手数料は10万円の1%(1,000円)ですが、2回目はすでに1回目で元金9,000円を支払っているので、残高91,000円に対する1%(910円)が手数料となります。こうして支払いが続いていくと支払する元金が増えて、手数料は減少していきますが、支払金額は常に10,000円のままです。

この方式は主にカードローンやキャッシングで利用されています。この方式には欠点があり、極端に高額利用があると毎月の支払金額以上の手数料となってしまい、元金が減らない状態になってしまう点です。

上記の例では150万円の利用をすると手数料だけで15,000円になるので、元金が減るどころか毎月5,000円ずつ手数料が増えてしまいます。

この問題を解決するために考えられたのが「残高スライド方式」です。
この方式では残高が大きくなると毎月の支払金額も自動的に大きくなるので、残高が減らないといった心配はありません。しかし、支払金額が変化するので注意が必要です。

定率リボルビング方式

定額方式と比べると計算は単純でわかりやすいのが、定率方式です。

一般的にショッピングの支払いに利用されています。この方式では単純に毎月の支払金額は元金が一定の10,000円となり、手数料をプラスして支払います。

○1回目…11,000円=元金10,000円+手数料1,000円
○2回目…10,910円=元金10,000円+手数料910円

上記のように残高が大きいときは手数料も大きくなりますが、確実に10,000円ずつ残高が減っていきます。しかし、高額利用や追加利用で月々の支払金額が大きくなるので注意しましょう。

リボ払い専用カードのメリット・デメリット

リボ払いはどの方式でも手数料負担が大きいことがお分かりいただけたでしょうか。

上記の計算例では省略しましたが、リボ払いではカードショッピングをした日から最初に支払うまでの期間にも手数料がかかります。これを「初回手数料」と呼んでいます。

例えば10万円の買い物をして30日後に初回の支払いをする場合は、30日分の手数料がさらにかかることになります。
ただし、中には初回手数料無料というリボ専用カードもあります。このようにリボ専用カードによって支払方法や手数料のかかり方が違うので、それを見極めたうえでクレジットカードを選ぶ必要があるのです。

リボ手数料だけを考えると、リボ専用カードはクレジットカード会社の利益が優先されているように思いますが、カード会員にも大きなメリットがあります。特にポイントサービスでは、一般的なカードに比べてポイント還元率が高くお得です。それでもリボ手数料を差し引くとメリットはなくなりますが、ある方法を使うとリボ払いのメリットだけを「いいとこどり」できます。

この方法をおすすめのリボ専用カード別にご紹介していきましょう。

おすすめのリボ専用カード

「リボ専用カードは作らないほうが無難」という意見が大半ですし、金利が高くつくので、作らないほうがいいことに間違いありません。

しかし正確には「リボ専用カードはしくみと使い方を知らない人は作らないほうが無難」ということです。
賢く利用することができれば、リボ専用カードは最強の高還元率カードになります。

三井住友カードRevoStyle

三井住友カードには珍しく年会費は永年無料です。年会費有料のカードでも「マイペイすリボ」登録で年会費無料になりますが、エブリプラスは最初からマイペイすリボとなっているので、手続き不要で年会費が無料になり、リボ手数料請求月はポイント還元率が3倍(還元率1.5%)です。


年会費:永年無料

★三井住友カードが発行する唯一の年会費無料カード。リボ払い専用カードだが、ポイントは通常の3倍貯まる

マイペイすリボは最低支払金額は5,000円で、1万円単位で毎月の支払金額を設定できます。カード発行時は最低支払い設定額の5000円になっているので、会員専用サイト「Vpass(ブイパス)」でカード利用枠いっぱいに支払限度額を設定し直しましょう。マイペイすリボは初回手数料は無料なので、これで常に一括払いとなり手数料は発生しません。

JCB EIT

年会費無料のリボ専用カードです。ポイントは常に2倍(還元率1%)で、カード決済しなくても保険が提供される「自動付帯」で海外旅行傷害保険が付いています。縦形のスタイリッシュなカードデザイン6種類から選ぶことができます。ポイント還元率ではエブリプラスに劣りますが、海外旅行傷害保険の自動付帯は大きなメリットです。


年会費:永年無料

★JCBが発行するクレジットカードのなかでもポイント還元率がダントツ1位のリボ払い専用カード。

JCBのリボ払いも初回手数料がかかりません。また月々の支払金額も、会員専用サイト「MyJCB」で簡単に変更ができるので、カード利用枠いっぱいに設定しましょう。

P-one Wiz(ピー・ワン・ウィズ)

年会費無料で、いつでも利用分から1%差し引いた金額を請求してくれるクレジットカードです。
つまり、クレジットカード利用から1%が月々キャッシュバックされるというしくみになっています。

入会後半年間はポイント還元率が1.5%になります。1%キャッシュバックプログラムと合わせるとポイント還元率は2.5%になり、かなりお得です。


年会費:無料

★請求額がいつでも1%オフだから毎月ちょっとしたお得を感じられるリボ払い専用クレジットカード。

ファミマTカード(ポケットカード)

ファミマTカードはリボ払い専用カードですが、おすすめな点としてファミリーマートでの各種チケットや税金のお支払い(収納代行)が可能な点です。

各種チケットに関しては、JCBで支払い可能であれば、ファミマTカードを使って支払いが可能で、もちろんポイントを貯めることができます。


年会費:永年無料

★請求額がいつでも1%オフだから毎月ちょっとしたお得を感じられるリボ払い専用クレジットカード。

リボ専用カード共通の賢い使い方

リボ専用カードは上記以外にもたくさんあり、それぞれ一般カードにはないメリットがあります。今回はリボ専用カードをすべてご紹介できませんが、より手数料負担を軽くする共通の使い方を伝授します。

その他のリボ専用カード

・R-styleカード(ジャックス)・Upty(オリコ)・Jizile(三菱UFJニコス)・Jiyu!da!(セディナ)・FreeBO(UCカード)…など

ショッピング手数料率の低いカードを選ぶ

リボ払い手数料はクレジットカード会社によって違いがあります。

そのためなるべく手数料の年率が低いクレジットカードを選ぶだけで簡単にリボ手数料の負担も軽減できます。一般的にリボ手数料は年15%前後ですがそれよりも低いクレジットカードもあります。

たとえばR-styleカード年率9.9%と他のカードと比べても手数料率が低い設定になっています。こうしたクレジットカードを選んで普通に使うだけでも年5%の違いが出てきます。
クレジットカードを選ぶときには手数料の実質年率にも気を配ってみましょう。

毎月の最低支払金額を最大に

リボ払いの特徴として毎月の支払金額以下の利用金額は一括で請求されます。
つまり毎月の支払額を最大にしておけば、それ以下の買い物にはリボ手数料がかからず、初回手数料だけに抑えることができます

初回手数料はほとんどのリボ払いでかかる手数料なので、まずは初回手数料のかからないクレジットカードを探してみましょう。
そのうえで毎月の支払金額が利用枠内を超えない範囲にできれば、手数料がかからずにリボ専用カードのおいしいお得なサービスが利用できます。

まとめ

リボ払い専用カードに限らず、リボルビング払いを利用する場合は、常に手数料を軽減させることを考えましょう。

リボ手数料は残高に対してかかるので、毎月の利用残高チェックは大切です。

残高が増えてきたら一括で返済をするという方法も手数料軽減には有効です。クレジットカードは会員専用サイトでいつでも毎月の支払金額を変更できます。余裕のある時には追加返済しましょう。

すでにクレジットカードを持っている人もリボ払いを毛嫌いせず、「マイペイすリボ」などの支払い方法に登録・変更するとお得になることがあります。

今回学んだ手数料軽減方法を活用すれば、同じクレジットカードでも年会費の軽減や、ポイント還元率のアップが負担なくできます。リボ払いを賢く利用すれば、お得なカードライフになるでしょう。

ただし、あくまできちんと管理ができる場合においてのみ利用するようにしましょう。
安易な気持ちでリボ払いに申し込むと、そこには多額の手数料支払いが待っています。

リボ払いを利用する際は、仕組みを理解し、メリットとデメリットをきっちりと把握した上で決めるようにしましょう。

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