東京メトロ To Me CARD

最終更新日:2017/12/08
東京メトロ To Me CARD
メトロ×PASMO=「メトロポイントPlus」でメトロ利用者にお得。
「東京メトロ To Me CARD」は、東京メトロがUCカード(セゾン)、ニコス、JCBなどのカード会社と提携して発行するクレジットカードです。

「東京メトロ To Me CARD」には、東京メトロ To Me CARD(一般)、Prime、ANA To Me CARD PASMO JCB(以下、ソラチカカード)と種類があります。

それぞれのカードに、PASMOと連携した「メトロポイントPlus」のポイントサービスを付帯することができます。 メトロ乗車、定期券購入、加盟店や自販機でのPASMO利用でお得にメトロポイントが貯まるカードです。

メトロポイントは1ポイント→1円でPASMOにチャージできます。

またソラチカカードは、メトロポイントからANAマイルへの移行レートが100ポイント→90マイルと突出していることで、陸マイラー中で話題のカードです。

ソラチカカードで貯めたメトロポイントだけでなく、他社ポイントから移行したメトロポイントでも同レートで交換できるため、
各ポイントサイトで貯めた PeXポイント、Gポイント、ネットマイル、LINE Payカードで貯めたLINE POINT等をメトロポイントに交換して、マイルをたくさん貯めることができます。

東京メトロ To Me CARDのおすすめポイント

各「To Me CARD」の概要と比較

まず、「東京メトロ To Me CARD」の種類を確認しましょう。

以下に、東京メトロ To Me CARDの一般カード、Primeカード、ソラチカカードを
年会費、電子マネー、定期券機能、ポイント、旅行傷害保険の観点から比較しました。

東京メトロ To Me CARD比較表

「東京メトロ To Me CARD」のPASMO機能について

PASMO・定期券を一体化できるのは「東京メトロ To Me CARD Prime PASMO」「ソラチカカード」の2枚です。
一般カード、「東京メトロ To Me CARD Prime」カードでは、PASMOを別途申し込むことになります。

PASMOをすでに持っている、という人も、全てのカードに申し込めますよ。

「東京メトロ To Me CARD」の定期券機能について

PASMO一体型カードに搭載できる定期券は東京メトロ、東急電鉄、東武鉄道、京急電鉄、相模鉄道、京王電鉄が発行するものが対象となっています(※変更されることがあります)。

「東京メトロ To Me CARD」の海外旅行傷害保険について

海外旅行傷害保険はPrimeでは利用付帯(旅行費用をカードで決済したときのみ付帯)ですが、海外旅行で重要度の高い治療費、賠償責任、携行品損害などが補償されています。

逆に、ソラチカカードは海外旅行傷害保険自動付帯ですが、死亡・後遺障害のみの補償です。
海外で怪我や病気をしたとき、施設のものを壊したとき、ものを盗まれた場合などには役に立ちません。

旅行傷害保険の補償額を補強したい場合は、別途保険会社のプランに加入するか、
年会費無料の海外旅行傷害保険付帯クレジットカードを申し込むとよいでしょう。

たとえばエポスカードは、年会費無料で充実の海外旅行傷害保険が自動付帯するのでおすすめです。
マルイやモディにあるエポスカードセンターに本人確認書類を持っていけば、ICチップ搭載の本カードが即日受け取れますよ。

楽天カードリクルートカードは利用付帯(旅行代金をカードで決済することで補償)ですが、治療費、携行品損害、賠償責任がいずれも補償されます。どちらも年会費は無料で、ポイント還元率の高いカードです。

リクルートカード・楽天カード海外旅行傷害保険

楽天カードなら楽天トラベル、リクルートカードならじゃらんでそれぞれ旅行予約・決済でき、ポイントも大量に還元されます。

メトロ乗車、加盟店利用でメトロポイントが貯まる

東京メトロ To Me CARDが手元に届いたら、まず「メトロポイントPlus」の設定をおこないましょう。

これはPASMOに「メトロポイントPlus」を登録し、東京メトロや加盟店を利用することでメトロポイントが貯まるというポイントサービスです。
駅の多機能券売機もしくは「東京メトロ To Me CARD」の会員専用WEBサイトで、「メトロポイントPlus」を登録したいPASMOカード番号を入力し、設定します。

「メトロポイントPlus」をPASMOに登録することで、毎日のメトロ乗車で、メトロポイントが貯まるようになります。

メトロ乗車ポイント

毎日メトロを使う、という人にとっては、
土休日ふくめ一週間ソラチカカードで往復すれば、5×2×5+15×2×2=110メトロポイントが貯まることになります。
ソラチカカードではメトロポイント100ポイントをANAマイル90マイルに交換できるので、一週間のメトロ乗車で90マイルあまりが貯まることになります。

メトロポイント→ANAマイル

ただし、定期券面区間は乗車ポイント付与対象外なので注意しましょう。
「東京メトロ To Me CARD」で定期券購入した場合の還元率は1%なので、毎日乗車ポイントを貯めた方がたくさんポイントが貯まることもあります。

メトロポイント乗車・定期券区間

特にANAマイルを貯めていない、という人には、「東京メトロ To Me CARD Prime/Prime PASMO」の方がたくさんメトロポイントが貯まるのでおすすめです。
メトロポイントはPASMOにそのままの比率(10ポイント→10円分)でチャージできます。

実は一週間毎日メトロ乗車した場合のマイル比較でもPrimeの方が優勢(10×2×5+20×2×2×600/1000=108マイル相当)なのですが、

メトロポイントは他社ポイントから移行してきたポイントでも同比率で交換できるので、
ポイントサイト等から交換してメトロポイントを大量に集め、ANAマイルに移行するという陸マイラーには、ソラチカカードで間違いないでしょう。

「メトロポイントPlus」は他交通機関とのポイントサービスとも併用可能
 
「メトロポイントPlus」はPASMOに登録して利用するのですが、その他の交通機関のポイントサービスを同じPASMOに登録することもできます。

たとえば、「ToKoPo」(東京都交通局)や「京王PAS×PAS」(京王グループ)があります。

ToKoPo

これらはクレジットカード登録がなくてもポイント制度だけ利用ができるので、
「メトロポイントPlus」を登録したPASMOと同じPASMOに登録し、都営地下鉄や京王線・井の頭線利用の際に用いることができます。

ただし、東急「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」、小田急「小田急乗車ポイント」等は、それぞれ対応するクレジットカード登録が必要なので、「メトロポイントPlus」との併用はできません

PASMOオートチャージでポイントが貯まる

オートチャージを設定しておくと、PASMOエリア、首都圏・仙台・新潟の各Suica(JR東日本)エリアの改札を通る際に、設定しておいた金額をPASMOに入金することができます。

Prime PASMO、ソラチカカードにはあらかじめオートチャージ機能が付帯しており、初期設定は「残額が2,000円以下になると3,000円チャージする」となっています。

オートチャージする条件(残額〇〇円)やチャージする金額は、

  • 東京メトロの駅事務室
  • 多機能券売機
  • IC対応券売機
  • 定期券うりば
  • PASMO取扱事扱事業者の駅

で変更することができます。

東京メトロ To Me CARD一般カードやPrime(PASMO一体型ではない)には、最初はオートチャージサービスがついていません。
しかし、別途PASMOをつくってクレジットカードを紐づけ、オートチャージを申し込めば、一体型カードと同じようにオートチャージサービスを利用できます。

PASMOオートチャージで貯まるポイントは、基本的にはカード会社のポイントです。

  • To Me CARD Prime(VISA、MasterCard)→三菱UFJニコスの「わいわいプレゼント」1,000円ごとに1ポイント
  • To Me CARD Prime、ソラチカカード(JCB)→JCBの「Oki Dokiポイント」1,000円ごとに1ポイント

わいわいプレゼント、Oki Dokiポイントなどのカード会社のポイントは、1ポイントおよそ5円分の価値があります。また、200ポイントを1,000メトロポイントに交換することもできます。

ただし、東京メトロ To Me CARD(一般カード)でPASMOオートチャージしたときのみ、UCカードの永久不滅ポイントではなく、メトロポイントが貯まります。こちらは1,000円ごとに5ポイントです。
カード会社ポイントが貯まる場合と還元率は変わりません。

Prime PASMO、ソラチカカードは定期券機能もつけられ、カード会社ポイントとメトロポイントが同時に貯まる

PASMO一体型のTo Me CARDには、カード本体に定期券機能をつけることができます。

東京メトロ To Me CARD Prime PASMO

対象となる定期券は、東京メトロ、東急電鉄、東武鉄道、京急電鉄、相模鉄道、京王電鉄が発行するものです。
定期券購入をすると、メトロポイントとカード会社ポイントが同時に貯まります。

  • メトロポイント:1,000円ごとに5ポイント
  • カード会社ポイント:1,000円ごとに1ポイント(およそ5円分)

両方あわせると、還元率は1%になります。

提携先でポイントやプレゼントの優待

To Me CARD提携先では、メトロポイントとカード会社ポイントが同時に貯まったり、カード提示でプレゼント、割引料金案内がされたりなどのサービスがあります。

地下鉄銀座線にほど近い三越日本橋本店・銀座店では、カード会社ポイントとは別にメトロポイントが1,000円につき5ポイントプレゼントされます。

またカードを提示すれば、東京国立博物館や国立科学博物館の割引、地下鉄博物館での記念品、
メトロプラザやメトロ食堂街、六本木ヒルズの展望台の割引・サービスなどが受けられます。

東京メトロの駅からも近く、休日のお出かけにもぴったりの嬉しいサービスです。

陸マイラー必携のソラチカカード。100メトロポイント→90ANAマイルの高還元

いま陸マイラー(飛行機搭乗ボーナスマイルでなく、日常のカード利用でマイルを貯める人)の中で話題のソラチカカードは、100メトロポイント→90ANAマイルの高還元で話題です。

ソラチカカード

メトロポイント1ポイントは1円分、ANAマイル1マイルは3~10円分(エコノミー、ビジネス、ファーストなどクラスによって変動します)から、およそ2.7~9倍に価値が跳ね上がっていることになります。
なんという錬金術でしょう。

ただし、メトロポイントからANAマイルへの移行は月に1回、1,000ポイント以上20,000ポイントまでと決まっています。
月に18,000マイル(20,000メトロポイント分)までANAマイルに移行できるということですね。

ちなみに東京メトロ To Me CARD(一般)、Primeで貯めたメトロポイントもANAマイルに交換できますが、レートはメトロポイント1,000ポイント→ANAマイル600マイルです。
こちらは他のポイントサービスとだいたい同じ比率ですね。
(例:Oki Dokiポイント1,000円ごとに1ポイント→3マイル⇔メトロポイント1,000円ごとに5ポイント→3マイル)

メトロポイントは、他のポイントサービスから移行してきたメトロポイントも同様のレートで移行できるのが特徴です。
そこで、ハピタス等のポイントサイトで貯めたPeXポイント、Gポイント、
LINE Payカード(2%還元のプリペイドカード)で貯めたLINEポイント等を
まとめてメトロポイントに移行→ANAマイルに移行するマイラーが多くいます。

LINE Payカード

ソラチカカードを持っているだけで、メトロポイント経由でANAマイルに高い比率で交換することができるのです。

ただ、メトロポイント→ANAマイルの経由地としてしかソラチカカードを使っていないと、カード更新がしてもらえなくなることがあるので注意しましょう。

ソラチカカードにはせっかくPASMO機能がついているので、PASMOにチャージしてOki Dokiポイントを貯めたり、メトロ乗車でメトロポイントを貯めるようにしましょう。

PASMO以外に追加できる電子マネーもQUICPayやANA PiTaPa(関西圏の私鉄・市バス等が割引で乗れる交通系電子マネー。旅行で使うのにも便利)と優秀です。
QUICPay利用ではJCBのOki Dokiポイントが貯まります。
PiTaPaで貯まる「ショップdeポイント」はANAマイルに移行することができます。

ソラチカカードで貯まるOki Dokiポイントの移行コース選択について

ソラチカカードでは、Oki Dokiポイントを移行するコースとして、「マイル自動移行コース」と「マルチポイントコース」を選ぶことができます。
カード利用1,000円で貯まるマイルをコースごとに比較すると、以下のようになります。

マイル自動移行コース

◎5マイルコース:1,000円ごとに5マイル
◎10マイルコース:1,000円ごとに10マイル(年間5,000円+税の移行手数料がかかる)

マルチポイントコース

◎1,000円ごとに1Oki Dokiポイント→5メトロポイント→4.5マイル

これだけで見ると、マイル自動移行コースの方がいいじゃないか、という気がしますが、マイル自動移行コースは自分でマイル移行のタイミングを選べないので、マイル有効期限(3年)が知らないうちに過ぎてしまってマイルが思うように貯まらなかった、ということが起こりえます。

マイル失効したくない、メトロポイントに集約してまとめてANAマイルに移行したい、という人は、
「マルチポイントコース」を選んでOki Dokiポイント→メトロポイントに交換するのがおすすめです。

Oki Dokiポイントの交換先はマイル移行だけでなく、nanaco、Ponta、Tポイント等各種共通ポイント、ギフトカードなどたくさん選択肢がありますので、そちらに交換しても便利に使えますよ。

ちなみに、メトロポイントの有効期限は最長2年間(毎年4月1日~翌年3月末日までに付与されたポイントは、翌々年の3月末有効)です。

Oki Dokiポイントの有効期限は獲得月から2年間です。

東京メトロ To Me CARD、どれを選ぶ?

陸マイラー必携のソラチカカード、PASMO一体型カードなど東京メトロ To Me CARDにはそれぞれ特徴があります。

マイラーにはソラチカカードで間違いないです。
メトロに乗らない首都圏以外の人でも、ポイントサイトや他のポイントサービスを駆使して、メトロポイント→ANAマイルといきたいところです。

マイレージ以外の大きな違いとしては、PASMO一体型であるかそうでないかということがあります。

PASMO一体型のPrimeカードやソラチカカードは、最初からPASMO・定期券機能・オートチャージサービスが搭載されており手数がかかりませんが、
クレジットカードの有効期限到来とともにPASMO機能も失効するというデメリットがあります。

カード期限が切れたら、旧カードと新カードをPASMOエリアの多機能券売機、定期券うりば、駅に持っていって、PASMO機能を移し替えなければなりません。

PASMO一体型でない一般、Primeカードは、カードの有効期限とは直接関係なく、PASMO(有効期限=10年間利用がない場合に失効)を使っていくことができます。

東京メトロ To Me CARD Prime

ただ、オートチャージサービスは、クレジットカードと紐づけることが必要なので、クレジットカードの有効期限が切れたときに更新しなくてはなりません。

交通系ポイントサービスは利用沿線で選ぶのがベター
PASMOオートチャージでポイントが貯まる交通系クレジットカードはほかにもあります。
どれも自社の運営する交通機関やグループ店・提携店でのポイントでたくさんポイントが貯まるという特徴があります。
これらの沿線を多く利用する人ならお得に使えます。

  • TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO…東急線
    年会費:初年度無料、次年度以降1,000円(税別)

    東急電鉄・東急バス利用で東急系列店・TOKYU POINT加盟店(ハンズ、東急プラザ、渋谷ヒカリエ等)で3~10%、
    PASMOチャージで1%、TOKYU POINTが貯まります。

    TOKYU POINTの交換先は、PASMO、Suicaチャージ(レート1:1)、JALマイル(レート2:1)などがあります。

    「TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO」は、東急グループを利用する人には間違いなくお得なカードです。

  • 京王パスポートPASMOカードVISA…京王線・井の頭線
    年会費:初年度無料、年に1回のPASMOオートチャージ利用で次年度239円(税別)が無料
     
    PASMOオートチャージで0.5%還元(VISAカードのワールドプレゼント)が貯まるほか、
    京王ストアなどの京王ポイント加盟店で0.5~10%KEIOポイントが貯まります。
    KEIOポイントは京王ストア、京王モールなどで使うことができます。

    ちなみにポイントサービス「京王PAS×PAS」は、クレジットカードがなくても使えるPASMOポイントサービスです。

  • OPクレジット…小田急電鉄
    年会費:初年度無料、年に1回の利用で次年度500円(税別)が無料

    PASMOオートチャージで0.5%還元(小田急ポイント)されるほか、
    小田急百貨店などの小田急ポイント加盟店で最大10%ポイントが貯まります。
    小田急ポイントは、小田急ポイントサービス加盟店や小田急グループ各社で使えます。

    ※PASMOは別途申込が必要です。

2018年11月30日まで、地下鉄開通90周年限定デザインカードを申し込める

1927年12月30日、「東洋唯一の地下鉄道」として浅草―上野間で営業を開始した東京メトロの90周年を記念して、2017年12月1日から2018年11月30日まで、限定デザインカードが申し込めます。

メトロ90周年記念

対象カードは「東京メトロ To Me CARD Prime/Prime PASMO」です。

メトロ90周年VISA

メトロ90周年MasterCard

メトロ90周年JCB

ソラチカカードがないのが残念ですが、メトロポイントをがっつり貯めてPASMOチャージしたいという人にはぴったりです。

デザインになっている黄色い車両は、開通当時から1968年の引退まで約40年間、上野―浅草間2.2kmを走行した1001号車です。

東洋唯一の地下鉄道1

2017年9月15日には、国の重要文化財として指定された歴史的価値の高い車両です。
「東洋唯一の地下鉄道」ポスターを描いたのは、明治~昭和期のモダンデザインで名高い杉浦非水。

東洋唯一の地下鉄道2

戦災をくぐり抜け、人々を運んできた東京メトロの歴史をおもうと、感慨深いものがありますよね。

東京メトロ To Me CARDの基本情報

カード名 東京メトロ To Me CARD
必要書類 運転免許証・健康保険証・パスポートなど本人を確認・証明できるもの
申込資格 18歳以上(高校生不可)で電話連絡可能な方
ポイント付与率 入会金 無料
年会費 永年無料 提携カード VISA/MasterCard
発行時間 約4週間 担保 不要
保証人 不要 限度額 10~70万円
支払い方式 一括払い、リボルビング払い、分割払い 分割払い
(年率)
10.25%~12.75%
リボ払い
(年率)
12.24% キャッシング
(年率)
26.28%
金融機関名 株式会社クレディセゾン 住所・所在地 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60・52F

ポイントサービス

サービス名称
有効期限
ポイント付与
ポイント
レート
マイル換算
ポイント
還元率の目安

海外・国内旅行傷害保険
ショッピング保険

付帯条件
海外旅行保険
国内旅行保険
ショッピング保険