クレジットカード審査には「誰でも」通る?

最終更新日:2017/09/26
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クレジットカード審査には「誰でも」通る?

クレジットカード審査には、誰でも通るのでしょうか?
過去に自己破産などをしている方、前科のある方、生活保護を受けている方…こういった方たちも、問題なく審査に通るのでしょうか。

クレジットカードの入会審査って何を見るの?でも書いたように、審査については、公平な判断をするために「スコアリング」と呼ばれる方法が採用されています。

スコアリングと同様、重要視されるのが個人信用情報機関に問い合わせて得る「クレヒス(クレジットヒストリー)」と呼ばれる、申込者本人のそれまでのクレジットカードやローンの利用履歴です。

スコアリング+クレヒスで、申込者にクレジットカードを発行した際、きちんとお金を返してくれる人であるかどうかを、クレジットカード発行会社はチェックしているのです。

気になるのは、「生活保護を受けている」、「前科がある」といった、少し特殊なケースの人たちが、クレジットカードを発行してもらえるか否かという点です。

クレジットカード発行会社に必要な情報は「支払い能力があるか否か」

クレジットカード発行会社が審査の際に重視するのは、クレジットカードを利用した際に、その金額をきっちり返済する支払い能力があるか否かという点。これに尽きます。

つまり、その人がどういう経歴の人であるか、「お金の返済」という面からでのみ判断します。
まずはこの点を頭に入れておいていただきたいと思います。

フリーターや契約社員、学生でも審査に通る?

多くの方が心配されているメジャーな質問ですが、フリータ-や契約社員など、正規で雇用されていない・もしくは期間を限定した雇用契約を結んでいる人たちは、クレジットカードを持つことは可能なのでしょうか。

クレジットヒストリーに問題がなければ、持つことは「可能」です。

ただし、30代・40代になってから初めてクレジットカードを作る場合、クレジットヒストリーがまっさらな状態(この状態は「スーパーホワイト」と呼ばれます)なので、その人の支払い能力を判断するものがなく、審査に落ちる場合があります。

学生の方でも、アルバイトをしていて収入があるのであれば、それをもとにして新規のクレジットカードに申請できるほか、無収入でも「学生カード」と呼ばれる、学生を対象にしたクレジットカードの発行を受けることが可能です。

無職の場合、クレジットカード審査に通る?

では、無職の方の場合、クレジットカードを新たに作ることは可能でしょうか。

仕事に就いておらずまったく収入の無い方の場合、クレジットカードを作ることは不可能です。
クレジットカード発行会社は「本人の支払い能力」を何よりも重視しているからです。当たり前ですが、収入がなければ、支払いはできません。

「貯金がある!」とおっしゃる方もいますが、収入がなければ、貯金はいつか底をつき、支払い不可能になってしまうので、最終的には同じことです。

では、無職でも家賃収入がある、自分で株やFXなどの投資を行っているなどといった場合はどうでしょうか。

家賃や株で得るお金は立派な収入になるので、クレジットカード審査に通る可能性は濃厚になります。
株やFXなどは仕事として成立しますし、毎月生活していけるほどの家賃収入を得ているのであれば、それは立派なビジネスなので、そもそも「無職」ではありません。

家賃など不動産や株での収入があり、それをもとに確定申告をしている方であれば、それは立派な職業です。クレジットカード申し込みの際には「自営業」というふうに記入するようにしましょう。

なお、クレジットカードの入会審査には「在籍確認」と呼ばれる項目があります。
在籍確認とは、申込者が申請した勤務先にクレジットカード会社が直接電話をかけ、本人が実際にそこで働いているかを確認するものです。
ウソの勤務先を書いて申し込んだ場合、在籍確認によって本当はそこで働いていないということはバレます。
その場合、二度とそのクレジットカード会社のクレジットカードは作れないと思っておいたほうがよいでしょう。

耳より情報:クレジットカードが行う「途上与信」とは?
クレジットカード入会後に、クレジットカード会社がその人の個人信用情報に問い合わせ、クレジットヒストリーを確認することを「途上与信」といいます。

延滞等の問題なくクレジットカードを利用している場合、通常であればクレジットカードの更新日が近づくとクレジットカード会社から新しいクレジットカードが発行され、引き続き同じカードを利用できます。

しかし、クレジットカードの契約を更新する際には、クレジットカード会社が「クレジットカード会員が更新後もきちんとクレジットカードを利用してくれるか」、その信用力を判断するという意味で途上与信が行われるようです。

また、更新のタイミングに限らず、支払いの延滞が多かったり消費者金融でお金をよく借りたりする人であれば、クレジットカード会社としても「支払い能力があるのか否か」を把握する必要があるので、頻繁に途上与信をして、その人の状況を確認しているようです。

自由業の人は、クレジットカード審査に通る?

個人で活動するピアニストだとか、フリーライターや翻訳家、投資家、カメラマンなど、「自由業」と呼ばれる人はクレジットカード審査に通るでしょうか。

自由業をしている人たちも「自営業」として審査に申し込むことができます。

自営業の方で、安定した収入があればクレジットカード審査に通る可能性は高いです。クレジットカード会社からすれば、安定した収入がある=支払い能力がある、というふうに判断するからです。

ただし、一概に自営業といっても、生計をたてているのがパチンコや競馬、懸賞の賞金・商品など「収入として安定していない」ものであれば、いくら「自営業」と書いたところで、審査に通る可能性は低くなります。

では、個人で仕事をしている人が「クレジットカード支払いが毎月滞りなくできるだけの安定した収入がある」ということは、クレジットカードの審査時にどうやってアピールできるのでしょうか。

答えはひとつで、税務署に個人事業主として開業届けを出し、税金を支払うことで、社会的に「個人事業主」として認められることです。

税金を支払うためには確定申告をしなければならず、所得を申告する必要があるので、公的に収入や立場を証明することになり、審査する側のクレジットカード会社からすると判断基準が設けられるため安心です。そのうえで、審査に通るか通らないかを判断してくれます。

前科がある場合、クレジットカード審査は通りにくい?

前科があるという理由が原因で、クレジットカード審査に落ちることはありません。そもそも、前科があるという情報をクレジットカード発行会社は入手することはできません。

個人信用情報機関には金融に関する情報のみ登録され、犯罪を起こしたという事実が個人信用情報機関に登録されることはないので、「前科がある」という事実自体が審査に及ぼす影響はありません。

ただ、刑務所送りになってしまった場合、クレジットカードの代金未払いが発生する可能性があるということです。
これにより、個人信用情報機関にも延滞の情報が登録されます。

たとえばクレジットカードを利用していたAさんが犯罪で逮捕されて刑務所に送られてしまった場合、収入はなくなってしまうので、クレジットカード利用代金のみならず、ローンを組んでいればその返済が滞ってしまうことが考えられます。

分割払いやリボ払いで月々返済していた場合、途中で引き落としに指定している銀行口座の残金が尽きてしまえば、その後の返済は当然不可能になり、Aさんの個人信用情報には延滞をしているという事実が毎月登録・蓄積されていきます。
クレジットカード会社と連絡をとることもできなくなってしまうので、俗にいう「ブラック」扱いとなってしまうでしょう。

また、若くして罪を犯し、クレジットカードを一度も作ったことがなく長く刑務所に入っていた場合、刑務所を出所後にクレジットカードを作るとなると、申し込む際の年齢にも寄りますが、その人のクレジットヒストリー(クレヒス)は真っ白な状態(スーパーホワイト)なので、その人を判断できないだけでなく、審査するクレジットカード発行会社からすると、「なぜこの年までクレジットカードを持たなかったのに、急に必要になったのか?」という見方されてしまうことになり、審査には不利でしょう。

生活保護を受けている場合、審査に通る?

生活保護を受けながら、新しくクレジットカードを作るのはほぼ不可能と思っておいたほうがよいでしょう。

また、すでにクレジットカードを持っていて、なんらかの事情で生活保護を受けることになった場合、クレジットカード利用を期待しないほうが良いでしょう。
キャッシングを利用した場合、生活保護の規定違反となるので、保護は廃止となってしまいます。

「お金がないから、クレジットカードに頼る」という発想は危険です。取引として目には見えませんが、クレジットカード利用は立派なお金のやりとり。借りた金額に対して「必ず返済できる」ということを見越したうえで、利用していくようにしてください。

ただ、生活保護を受けているということは申請せずにクレジットカードに申し込めば、審査に合格してクレジットカードを持てる可能性はあるかもしれません。
しかし、都合の良い申請でクレジットカードを手に入れたところで、結果は同じこと。期待はしないほうが良いでしょう。

水商売や日雇い労働者は審査に通る?

キャバクラ嬢やホスト、日雇い労働者といった仕事についている方などはクレジットカードが持つことができるのでしょうか。

答えは「持つことができる」です。

ただし、クレジットカードによっては審査が厳しく、不合格となってしまいますので、楽天カードライフカードなど比較的に審査が厳しくなく、作りやすいクレジットカードを持つことをおすすめします。
(作りやすいクレジットカードについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ。)

水商売を生業としている方で、クレジットカードの新規取得を考えている方は、できるだけはやく申し込みをするのがベターです。

30代・40代になってから初めてクレジットカードに申し込んだ場合、クレジットヒストリーがまっさらな状態、いわゆる「スーパーホワイト」であるため、クレジットカード発行会社からすると申込者の判断ができず、また「どうしてこれまでクレジットカードを持たなかったのに、急にクレジットカードが必要になったのか?」というネガティブな方向でとらえられてしまうため、審査にも影響してしまいます。

20代であれば、誰しも最初はクレジットカードを利用したことがなく、クレジットヒストリーも真っ白な方がほとんどなので、この点は問題になりません。
なるべく早めに申し込むことをおすすめします。

「お金はあるけれど、職業的にクレジットカード審査に合格するのが厳しそう」という方は、消費者金融であるアコムが発行している、柔軟な審査で審査に通りやすいアコムマスターカード(ACマスターカード)がおすすめです。

定年退職した後、クレジットカードに新規に申し込んだら審査は通る?

定年退職しており、収入が年金のみの場合、クレジットカード審査には通るのでしょうか。

たとえ無職であっても、退職後年金収入があるのであれば、作ることは可能です。
こちらは「年配の方・高齢者向けのクレジットカード」の記事を参考にしてください。

ブラックリストに載っていても、クレジットカード審査に通る?

「ブラックリスト」と呼ばれる、支払いの延滞や自己破産を過去にした方は、クレジットカード審査に通るのでしょうか。

余談ですが、3ヶ月以上の延滞情報・債務整理・自己破産などの事故情報がある人たちのことを、「ブラックリスト」と呼んでいますが、ブラックリストと呼ばれるものは実際には存在しません。

個人信用情報機関では、過去5年間にわたる個々人の信用情報(個人信用情報)を保管しています。

個人信用情報とは、クレジットカードの利用に限らず、「クレジットヒストリー(クレヒス)」と呼ばれる、「個人のお金の借入に関する情報」がすべて記載されたデータです。

現在、日本ではCIC、JICC、全銀協の3つの個人信用情報機関が稼動していますが、この3期間はCRIN(クリン)と呼ばれる情報ネットワークにより、各機関が持っている個人信用情報を共有しています。

各クレジットカード会社は、このCIC、JICC、全銀協のいずれかに加入しており、申込者の個人信用情報にアクセスすることが可能なので、過去の事故情報は必ず共有され、事故情報が残る期間は、クレジットカードを新しく作ることは難しくなります。

ちなみに、それぞれの信用情報機関のクレジット情報の保有期間は以下になります。

・CIC…5年間
・JICC(日本信用情報機構)…契約継続中および完済日から5年を超えない期間
・KSC/全銀協(全国銀行個人信用情報センター)…5年を超えない期間

では、5年経過すれば、クレジットカードは作れるのでしょうか。
安定した収入があることが最低条件ですが、クレジットカードを作ることは可能です。
過去に自己破産したからといって門前払いを食らうわけではありません。

アメリカン・エキスプレスやシティカードなど、アメリカのクレジットカード会社の場合、「過去のクレヒス」よりも「現在その人に支払い能力があるか否か」を重点に審査しており、もちろん審査に通り得るだけの安定した収入を得ていることが前提になりますが、日本のクレジットカード発行会社に比べて審査に通る確率(審査通過率)が高くなるという情報もあります。

審査に通らないからといっていろんなクレジットカードに申し込むのはNG

クレジットカード審査に落ちるのは、なかなかつらいものです。しかし審査に通らないからといって、いろんなクレジットカード会社のクレジットカードに申し込むのはNGです。
これは「多重申し込み」と呼ばれ、注意が必要です。

なぜなら、多重申し込みしたという情報は、個人信用情報に登録され、最低6ヶ月は残り続けるからです。立て続けにクレジットカードに申し込んでいるという事実は、クレジットカード会社からすると「お金に困っているのかも?」とネガティブな印象を与えてしまう可能性があるのです。

「前回はVISAに申し込んでだめだったから、今回は国際ブランドをJCBにしたら審査に通りやすいかも」というのもあり得ない話です。うえでも述べたように、個人信用情報はCRIN(クリン)ネットワークによって共有されており、どのクレジットカード会社も同じ信用情報(信用履歴)を見てその人の信用力を判断しているからです。

審査の際、会社での役職は関係する?

会社勤めしている人の場合、その人の会社での役職は審査に影響するのでしょうか。
たとえば、部長クラスの人のほうが課長クラスや平社員の人よりも審査に通りやすいということがあるのでしょうか。

答えは「ありません」。

冒頭でも述べたように、クレジットカードの審査時に重要なのは、申込者に「支払い能力があるか否か」であり、そういう意味で年収が関係してくることはあっても、役職は関係ありません。

年齢は審査に影響する?

クレジットカードに申し込む際、年齢は審査に影響するのでしょうか。

答えは「初めてクレジットカードを作る場合、影響します」。

クレジットカードは、多くの人が社会人になったタイミングや、そうでなくても20代のうちに作ることがほとんどです。

もちろん、きっかけがなく30代・40代になって初めてクレジットカードに申し込む方もいますが、30代を過ぎてクレジットカードに申し込んだ場合、「なぜ、今までクレジットカードを持ってこなかったのに、急にクレジットカードを持つことにしたのだろう?お金に困っているのかもしれない」といったネガティブな印象を持たれてしまい、審査に通りにくくなるからです。

クレジットカード発行会社は、申込者本人が申告する申込書類と、個人信用情報機関に問い合わせて得る申込者の「個人信用情報」の2つから、クレジットカードを発行するか否か判断しています。

過去にクレジットカードを利用したことが無い場合、個人信用情報機関に問い合わせても申込者の情報は皆無であり、その人に対する判断ができないのです。
絶対に審査に通らないとは言い切れませんが、審査を受けるにあたって、プラスの情報でないことは事実です。

すでにクレジットカードを持っていて新しいクレジットカードを作りたい、一般カードよりもステイタス性のあるゴールドカードを作りたいなどという場合は、クレジットヒストリーにはその人の返済履歴が残っているわけなので、審査には何ら問題はありません。

審査通過が厳しそうであれば「家族カード」や「デビットカード」も検討を

実家暮らしであれば、「家族カード」を持つのもひとつの手です。

家族カードとは、クレジットカードを保有している本会員と生計を同一にする親や配偶者・子供(高校生を除く、18歳以上)であれば持つことができるクレジットカードです。

本会員と比べ年会費が安くなる(あるいは無料)、本会員の審査のみで対象となる家族への審査は行われないなどのメリットがありますが、クレジットカードの支払い金額やポイントが本会員と合算されてしまうなどのデメリットもあります。

また、キャッシングの機能はついていませんが、出先で現金ではなくカードで買い物をしたい方にはデビットカードもおすすめです。

デビットカードとは、商品購入時に銀行の預金口座から即時(あるいは数日後)に引き落とされるかたちで代金を支払うカードのことです。

クレジットカードに付帯しているポイントサービスなどの特典が無いのはデメリットですが、カード保持者の銀行口座から代金が引き落とされるしくみになっているため、銀行口座にそもそもお金が入っていなければ、利用ができず、使いすぎを未然に防ぐことができる点、クレジットカードと同様、現金を持ち歩かなくても決済ができる点がメリットです。

デビットカードは、お金を借りるわけではなく、自分の銀行口座からの引き落としなので、審査なども特にありません。一度検討してみてはいかがでしょうか。

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