支払いが遅れてしまった!他のクレジットカードを作りたいとき、悪影響になる?

支払いが遅れてしまった!他のクレジットカードを作りたいとき、悪影響になる?

銀行口座の残高が足りず、指定の日にクレジットカードの引き落としができなかった!
これって、クレジットカード返済履歴にキズがつきますか?

海外旅行・ショッピング大好きなOL
暮 美々
(くれ・びび)

クレジットカードの女王
蘭蜜(らんみつ)先輩

残高が足りなかったという理由で引き落としできなかったのなら、ご安心を。

うっかり延滞なら大目にみてくれるが、度重なる延滞はNG

決められた期日に、わざとではなく不可効力で引き落としができなかった場合。
たとえば、いつもと違うクレジットカードを使ったら、その引き落とし口座が普段使用していない銀行口座でお金が入っていなかっただとか、なんらかの理由で残高が足りず、引き落とし日に支払い金額が足りなかった、などがあげられます。

これは「うっかり延滞」といって、個人信用情報機関とよばれる機関に先々に渡って保管される個人信用情報にはとくにキズはつきません。

体験談:支払い遅延すると、余計なお金がかかってしまうこともある
クレジットカードの代金引き落としに指定している口座に、クレジットカード利用代金が引き落とせるだけの代金が入っていなかった場合、クレジットカード会社側はお金を回収できないことになります。

なんらかの事情で引き落とし指定していた口座を使わなくなってしまった、転職して別口座に給料が振り込まれるようになったなど理由はそれぞれですが、クレジットカード会社側が料金を回収できなかった場合、しばらくするとクレジットカードの利用自体が止められてしまいます。

私にも経験があります。

利用していたクレジットカードですが、うっかり支払日に指定した銀行口座に十分な残高が入っておらず、引き落としができなかったようで、そこから2週間ほど後になってネットショッピングでそのカードを利用しようとした際、利用することができませんでした。

あわててカード会社に電話をすると、前月引き落とし分の引き落としができなかったのこと。
うっかりしていたとは言え、平謝りするほかにありませんでした。

では、口座に引き落とし分の金額を入金するとクレジットカード会社側が毎月の引き落とし同様引き落としてくれるかといえばそうではなく、
指定された銀行口座に振り込むというかたちで、引き落としできなかった分の金額を支払います。

振込手数料はもちろん、遅延による手数料も500円以上、合計1,000円以上がかかってしまい、うっかりが招いた損でした。

せっかくポイント高還元率をうたい文句にしているクレジットカードでも、遅延によって追加料金を支払っていたら、お得も何もありません。

このようなことがないようにも、支払い管理はきっちりするようにしましょう。

実は、あなたの個人的なクレジットカードの返済履歴は、カード会社を経由して毎月、「個人信用情報機関」に登録されています。

現在日本で活躍している個人信用情報機関は、以下の3機関になります。

  • 全国銀行個人信用情報センター(全銀協)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • このうち、CICでは、過去5年間のクレジット返済履歴が記録されます。

    「クレジットカードの入会審査って何をみるの?」でも触れていますが、クレジットカード発行会社は、個人信用情報機関に記録された個人信用情報と、本人の申請書でその人を判断し、クレジットカードを発行するか否かを審査しています。

    さて、登録されている個人信用情報の主な中身ですが、以下の内容になります。

  • 個人を特定するための情報(属性情報)
  • 契約情報(契約内容、貸金業者名、契約日、金額、貸付形態、返済回数等)
  • 返済状況に関する情報
  • 割賦情報
  • 金融情報
  • 延滞や金融事故等の事故情報
  • 加盟会社による信用情報の使用歴
  • (『あなたの知らない!クレジットカード社会の真実』末藤高義著/民事法研究会/2015年 より)

    この「延滞や金融事故等の事故情報」こそ、クレジットカードの返済履歴を見る際に最も重要視されるものです。
    ここに問題があると、クレジットカードを作ることが難しくなってしまいます。

    後々新たなクレジットカードを作るときに支障をきたさないためにも、支払いの延滞などは控え、毎月きっちりと返済していくようにしたいですね。

    「延滞や金融事故等の事故情報」って?

    事故情報とは、「異動情報」とも呼ばれる、個人の借り入れの返済での著しい延滞や、自己破産などの情報のことです。

    よく「ブラックリストに載る」なんていう言葉を使いますが、実際にブラックリストというものは存在せず、この「異動情報」こそが、ブラックリスト入り決定打となる情報と考えてください。

    異動情報とは、「返済日より61日以上または3ヶ月以上支払いが滞納しているもの」(「CIC割賦販売統計データ」より)のことを指します。

    すなわち、もし過去に返済日より61日以上または3ヶ月以上の支払いの遅延・滞納をした経験があれば、
    必然的に異動情報としてクレジットカード返済履歴に記載され、その後のクレジットカード作りに影響を及ぼしてくることになります。

    ちなみに、この異動情報は、返済もしくは自己破産の免責を受けたとしても、5年間は個人信用情報に掲載されます。

    返済後・もしくは自己破産のあと5年間は、クレジットカードを作ることができないと考えておいたほうがよいでしょう。

    クレジットカードの引き落とし日事前確認で、うっかり遅延を防止

    クレジットカードの利用代金は、指定の期日の前日までには、口座に用意しておくようにしましょう。

    クレジットカードには、「締め日」と「支払い日(引き落とし日)」があらかじめ設定されています。

    引き落とし日には余裕をもってお金を用意しておきたいところですが、給料日前にクレジットカードの支払日がある設定のクレジットカードの場合、口座の残高に余裕がないと引き落としは不可能となってしまい、うっかり遅延の可能性が高くなってしまいます。

    上でも述べたように、支払いが長期にわたり遅延した場合、その履歴は信用情報機関に記録され、ゆくゆくの審査に影響していくことになります。

    異動情報が残る5年の間、支払いの遅延で履歴(クレジットヒストリー)にキズがついていた場合、新たにクレジットカードを作ることは厳しくなってしまいます。

    また、支払い遅延が続くと、カードの利用停止やポイントの失効、遅延損害金の支払いなどをしなくてはならないこともあります。
    事前に、しっかりと自分のクレジットカードの「締め日」と「支払い日」をチェックしておきましょう。

    三井住友カードは15日締めの翌月10日払いか、月末締めの翌月26日払いかを選ぶことができるので、自分のお給料日にあわせて設定すれば、うっかり遅延を防ぐことができ、安心です。

    クレジットカードの締め日・支払い日一例

    ※クレジットカード会社別

    オリコカード 月末締め・翌月27日払い
    三井住友VISAカード 15日締め・翌日10日払い または、末日締め・翌月26日払い
    三菱UFJニコスカード 15日締め・翌月10日払い、ニコスカードは5日締め・当月27日払い
    楽天カード 月末締め・翌月27日払い
    アメリカン・エキスプレス・カード カードによって異なるが、締め日は20日前後、基本的には翌月10日支払い
    セディナカード OMCカード:月末締め・翌月27日払い
    セディナCFカード:10日締め、翌月6日払い
    JCBカード 15日締め・翌月10日払い
    セゾンカード 月末締め・翌月4日払い
    ライフカード 5日締め・当月27日or翌月3日払い
    ジャックスカード 月末締め・翌月27日払い
    ポケットカード 月末締め・翌々月1日払い
    ビューカード 月末締め・翌々月4日払い

    ※支払い日が土・日・祝日の場合は翌営業日に振り替え

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